
「Webマーケティングに興味があるけど、自分は向いていないんじゃないか…」
「Webマーケティングに向いている人、向いていない人の特徴が知りたい」
こんな悩み・疑問をお持ちではないでしょうか?
結論から言うと、確かにWebマーケティングの向き不向きは存在しますし、向いている人の特徴、向いていない人の特徴もあります。
ただ、実際に向いているか、向いていないかはやってみないとわからないことも事実。ですから、向き不向きを気にするのではなく、まずはトライしてみることをおすすめします。
と言っても、やっぱり向き不向きが気になると思いますので、本記事ではWebマーケティングに向いている人、向いていない人の特徴を解説します。
これを書いている私は、現在転職支援の仕事をしつつ、副業でWebマーケティング会社を経営しています。転職支援の仕事では、これまで多くのWebマーケターや、Webマーケターを目指す未経験者の支援をしてきました。
転職支援の経験や、自身でWebマーケティング会社経営する経験から、Webマーケティング業界についてはかなり詳しい部類だと自負しています。
そのような経験をもとに、Webマーケティングの向き不向きがはっきりとイメージできるよう、解説していきますね。
※Webマーケティングの学習・仕事がなかなかうまくいかない方は、以下記事も参考になると思います。
学習方法や個人で仕事をする方法をご紹介しています。
目次
Webマーケティングに向いている人の7つの特徴

私がこれまで数多くのWebマーケターを見てきた結論、Webマーケティングに向いている人の特徴は次の通りです。
この7つです。それぞれ解説します。
1. 結果を目に見える数字で得たい人
結果を目に見える数字で得たい人は、Webマーケティングは特に合っています。なぜならWebマーケティングの世界は、結果が数字ではっきりと出てくるからです。
例えば広告を出したら、その日のうちに広告効果がどうだったのか、数字ではっきりと出てきます。Webマーケティングは良くも悪くも結果が可視化されてしまうので、自分がやったことがダイレクトに数字に出てくることを良いと思う場合は、相性が良いですよ。
そもそも世の中には、自分がやった仕事が数字で出ない仕事もたくさんあります。そういった仕事に現在ついていて、「もっと目に見える成果の形で、自分がやったことを見えるようにしたい」と感じる場合、Webマーケティングは合っていますね。
2. 論理的に考える癖がある人
物事を論理的に考える思考癖がある人も、Webマーケティングの世界にスッと入りやすいです。
なぜなら、Webマーケティングは数字を分解し、論理的に課題特定、問題解決プロセスを踏んでいくからです。
例えば、とある商品のWebマーケティングが伸びない場合、どこに問題があるのか、一連のプロセスを構造的に理解して、問題特定をしていきます。
消費者の閲覧数が少ないのか、それとも閲覧はされているがコンバージョン率が低いのか、プロセスを論理的に捉えて、解決していく必要があります。
こういう場面で、「なんとなくここが問題だろう」という風に感覚的に物事を見てしまうと、Webマーケティングはなかなかうまくいきません。
もちろん、中には感覚派の天才マーケターもいますよ。ですが、大半のケースでは、論理的・ロジカルに考えた方が、Webマーケティングはうまくいきやすいことが事実です。
ですから、論理的思考癖がある人は、Webマーケティングで特に成果を出しやすいと思いますよ。
3. 数字が苦手じゃない人
数字に対して苦手意識がない人も、Webマーケティングに合っています。なぜなら、Webマーケティングは数字を見ながら、問題特定・問題解決をしていく仕事だからです。
前述の例のように、とある商品のWebマーケティングがうまくいかない場合、閲覧数は何人あって、そのうち何人が申し込みにつながっているか、「数字」を細かく追いながら改善をしていきます。
事実私も、クライアントのWeb集客を手伝う中で日々数字と向き合いながら、どうすればコンバージョンが1%でも上がるか、試行錯誤しながら仕事をしています。これは他のWebマーケターも同様です。
このような仕事なので、数字に対して苦手意識がない、むしろ数字と向き合うことが好きなら、Webマーケティングは相性が良いと思います。
4. 地道なことも粘り強くできる人
地道なことに粘り強く取り組める人も、Webマーケティングは向いています。なぜなら、Webマーケティングは一見華やかに思えるものの、実はかなり地道な仕事だからです。
WebマーケティングはWebを使った華やかなプロモーションに裏側には、データを愚直に見て、エクセルでデータ分析をしながら問題解決することも多い仕事です。
ですから、華やかな仕事というよりは、日々の実務はむしろ地味なんですよね。
ですから、地道なことに愚直に取り組める人は、Webマーケティングは向いていると思います。
5. 人の行動・心理に興味がある人
人の行動や心理に興味がある人も、Webマーケティングは向いています。
そもそもWebマーケティングは「行動心理学」がベースにある分野です。人はどんなときに物やサービスを購入・利用するのか、その原理原則から逆算し、各種マーケティングプロモーションを仕掛けていく必要があるからです。
実際に優秀なWebマーケターと会話をしていると、他人に興味はなかったとしても、人の行動や心理に興味を持っていることがかなり多いです。
ですから、「人の行動や心理に興味がある」というのは、それだけでもマーケティングに向いていると断言して良いです。
6. 好奇心が旺盛な人
好奇心が旺盛な人も、Webマーケティングに向いています。
特にWebマーケティングの世界は「トレンド」が大きく影響します。ですから、どんなことが今流行っているか、アンテナを張っておくことはマーケターの必要な仕事なんですよね。
いろんなこと、特に自身のクライアントや担当領域における好奇心を発揮できる人ほど、良いクリエイティブを企画できたり、マーケティング施策を立案できますよ。
7. 変化に対応できる人
変化に対応できる人も、Webマーケティングは間違いなく向いています。
なぜなら、今はどんな市場・業界も変化は激しいですが、中でもWebマーケティングは特に変化が早い市場だからです。
例えばSEOは、目まぐるしいほど、日常的に変化が起きています。Googleのコアアップデートにより、定期的に評価されるサイトの指標は常に変わっていきますので、市場動向、競合動向をキャッチアップしながら、自身を変化させていく必要があります。
またSNSもとにかく変化が激しいです。例えば動画市場でいうと、以前はYoutubeに多くの人が流れた一方、最近はTiktokに流れていく人が増えてきました。
このように、Webマーケティングは1年後と言わず、半年後、3ヶ月後にトレンドがまるっきり変わっていることもざらにある世界です。ですので、常に変化しながら行動する必要があります。
なので、変化することが得意、苦手ではないというのは、それだけでWebマーケティングに向いている特徴と言えます。
以上がWebマーケティングに向いている人の7つの特徴です。
Webマーケティングに向いていない人の5つの特徴

一方で、Webマーケティングに向いていない人の特徴は次の5つです。
1. 常に指示待ちで受け身な人
2. 論理的に考えることが嫌いな人
3. 数字に苦手意識が強すぎる人
4. 地道に取り組むことが苦手な人
5. 周囲への好奇心が一切ない人
こちらもそれぞれ解説します。
1. 常に指示待ちで受け身な人
常に指示待ちで受け身な人は、Webマーケティングには向いていません。
なぜなら、Webマーケティングはとにかく変化が激しいので、どんどん自分で考え、動いていかないと、仕事にならないからです。
また、Webマーケティング業界は他の業界と比べると、年齢層が若い業界です。
私自身、転職支援の仕事をしていてよく目にするのですが、古い業界においては、上司が部下に仕事を指示し、部下はその通りに仕事をすることで、評価される企業もまだ多く存在するんですよね。
一方でWebマーケティング業界の場合、そういった企業はほぼ皆無です。ほとんどが自発的に考え、行動することを評価しますので、指示待ちで動けないタイプは向いていないと思います。
とはいえ、指示待ちのスタンスは、Webマーケティング業界に飛び込み、実践を積んでいく過程で、嫌でも矯正されていくものです。
そういう意味で、自発的に考えて取り組むことが今は苦手であっても、今後自分で自発的に動く意思があるなら、問題ないですよ。
2. 論理的に考えることが嫌いな人
論理的に考えることが嫌い、抵抗感が強い人も、Webマーケティングは合っていません。
前述通りWebマーケティングは、一連の消費プロセスを構造化して捉えることが必要です。ですので、論理的思考ではなく、感性100%で突き進んでしまう場合、苦労することも多いと思います。
とはいえ、論理的思考も「後から鍛えることができる能力」です。そういう意味で、今後は論理的思考力を高めていきたいという意思がある場合、この点も問題ないと思いますよ。
3. 数字に苦手意識が強すぎる人
数字に対して苦手意識が強すぎる場合、Webマーケティングは向いていません。特に数字を見ると頭が痛くなるレベルだと、かなり大変だと思います。
なお、数字に対する苦手意識も、経験を積めば改善できる部分です。数字を見るだけで鳥肌が立ってしまうレベルだと厳しいかもですが、Webマーケティングをやりたい気持ちや、数字を克服する気持ちを天秤にかけたとき、Webマーケティングをやりたい気持ちが勝つなら、問題ないと思います。
4. 地道に取り組むことが苦手な人
地道に取り組むことが苦手な人も、Webマーケティングは向いていません。
前述通り、Webマーケティングは一見華やかに見えるものの、日常の実務は地味です。
Excelと格闘したり、Googleアナリティクスとにらめっこしたりなので、そういった地道な積み上げに強い嫌悪感がある場合、向いていない可能性があります。
一方、何か一つのことを頑張った経験があるなら、Webマーケティングはそこまで難しいものではないことも事実です。
実際にWebマーケティングを仕事にしている人の中には、地道に努力することができない人も一定数います。そういう意味で、この点もそこまで気にしなくて良いと思います。
5. 周囲への好奇心が一切ない人
周囲の人、トレンドなどに一切好奇心がない場合、Webマーケティングは向いていない可能性があります。
前述通り、Webマーケティングは行動心理学がベースになっているので、人の行動や心理、世の中のトレンドなどにアンテナを張ることが必要です。
とはいえ、もし好奇心が感情的に湧かなくても、仕事の一環として、それらを知りにいく努力ができるなら、この点も問題はありません。
以上がWebマーケティングに向いていない人の特徴です。
Webマーケティングの向き不向きを気にする必要がない理由

色々述べてきましたが、Webマーケティングの向き不向きは気にする必要はありません。
なぜなら、Webマーケティングは実際にやってみないと、本当の意味で「向き不向き」がわからないからです。
どんなに向き不向きの特徴に当てはまっていたとしても、必ずしもそれが正しいかはわかりません。
加えて、Webマーケティングの「不向き」は、自分で改善する気持ちがあれば、あとから直せるものばかりです。
スポーツ選手の運動神経のように、先天的にどうしようもないことは少ないので、仮に向いていない特徴にたくさん当てはまった場合でも、いくらでも改善していけますよ。
何より、Webマーケティングは需要が高く、将来性もあり、個人でも企業でも重宝される分野です。
つまり、「自分には向いてなさそうだから…」と諦めてしまうのは、あまりにもったいなすぎるんですよね。
事実、私が過去に転職支援をした方の中には「この人はWebマーケティングに向いてなさそうだなぁ…」という方が、転職先でバリバリ活躍し、今では優秀なマーケターとして、企業の業績をどんどんあげていたり、副業で個人で稼いでいるケースもありましたよ。
ですから、向き不向きは気にする必要はないですよ。
もちろん、自分が向いている方に該当するなら、それを信じて突き進むことは良いと思います。でも良くないのは、向いていないからと諦めることです。それだと、正直勿体無いですよ。
結論:向き不向きを気にするより、まずはやってみよう

述べてきた通り、Webマーケティングは向き不向きの特徴はあるものの、それが全てではありません。
特にWebマーケティングは、他のスキル・市場と比べると、需要が高く、将来性もあり、人生の選択肢も広がる分野です。向いていないからと諦めるにはもったいなすぎます。
ということで、悩んでいるくらいなら、まずはやってみることをお勧めします。
Webマーケティングは勉強するにしても、実践するにしても、リスクなんて一つもありません。その上、習得すればリターンは無限大ですから、時間をかける価値はあると思います。
とはいえ、何からどう行動すればいいかわからないと思います。
なので、もしWebマーケティングを「独学」で実践したい場合、具体的な方法は「Webマーケティングを独学で習得する方法【稼ぐ力&転職力を身につけよう】」で紹介しているので、興味があれば読んでみてください。
一方、Webマーケティング業界へ未経験からチャレンジしたい場合、スクールを利用することも一つの方法です。最近は転職支援がついたスクールもあるので、そういったスクールを使うと、未経験でも転職しやすいです。
未経験からWebマーケターを目指せるスクールは「Webマーケティングスクールおすすめ4選を比較【現役マーケター厳選】」で挙げているので、こちらも興味あればチェックしてみてください。
1. 結果を目に見える数字で得たい人
2. 論理的に考える癖がある人
3. 数字が苦手じゃない人
4. 地道なことも粘り強くできる人
5. 人の行動・心理に興味がある人
6. 好奇心が旺盛な人
7. 変化に対応できる人