- 「海外営業に転職したいんだけど、未経験でも転職できるのかな…?」
- 「海外営業に転職するために必要な経験やおすすめの業界、求人の探し方が知りたい。」
この記事では上記の疑問に答えていきます。
これを書いている僕は、新卒で大手グローバル企業に入社し、海外営業として世界中で仕事をしてきました。その後20代半ばで海外駐在として海外勤務も経験しました。
海外営業として経験を積む一方、新卒の頃から自身の市場価値チェックのため、複数の転職エージェントに登録し、頻繁に企業の面接を受けていました。これまで利用した転職エージェントは20社を超えています。
多くの企業との面接を通じて「海外営業の仕事に求められる経験やスキル」を身をもって把握してきました。
また僕は現在別の大手企業に転職し、そこで「転職支援」の仕事をしています。そのため、自身の転職活動経験だけでなく、「企業側の採用視点」も把握をしています。
「転職者側の視点」と「企業側の視点」、この両方を持つ人はなかなか存在せず、体験ベースで記事を書ける方と少ないため、本記事の信頼性は高いと思います。
海外営業へ転職を検討する際に知っておくべき転職事情を簡潔にまとめたため、良ければ続きをどうぞ。
目次
海外営業への転職を目指すなら知っておきたい4つの転職事情
- 海外営業は未経験でも転職が可能
- 営業経験がある人ほど転職しやすい
- 営業経験がなくても、対人系の仕事に就いていた方は転職しやすい
- 留学経験や語学力があると更に転職に有利になる
海外営業へ転職を目指す場合、押さえておくべきポイントは上記4つです。それぞれ解説します。
1. 海外営業は未経験でも転職が可能
まず、海外営業は未経験でも転職が可能な職種です。
なぜ未経験でも転職可能かというと、海外営業の仕事は「高い専門性」は不要だからです。
海外営業の仕事は広義の意味でいえば、「海外向けに物やサービスを広める仕事」です。
が、海外向けに物やサービスを広めるためには、別に物凄く希少性の高いスキルや経験は必要ないんですよね。なぜなら、物やサービスの知識は後天的に身につくからです。
例えば僕も海外営業をやっていたときは様々なものを海外向けに取り扱っていましたが、商品やサービスの知識は仕事をしながら身につきました。
海外営業の仕事で必要な素養とは?
では海外営業の仕事に何が必要かというと、特定のスキルや経験というよりは、「行動力」や「コミュニケーション力」です。これらの方が、よほど重要です。
事実、僕の周囲を見ても、海外営業として活躍していた方は、行動力やコミュニケーション力がある方が多かったですね、
このように、海外営業として活躍するためには高い専門性よりは、行動力やコミュ力といった能力の方が重要です。
ですから未経験であっても、これらの能力があることを認めてもらえれば、海外営業への転職は十分可能です。
2. 営業経験がある人ほど転職しやすい
前項でスキルや経験が不要と述べましたが、それでも営業経験がない人よりは、営業経験がある方が転職はしやすいです。
なぜなら、異職種からの転職者より、同職種からの転職者の方が、企業の採用担当者からしても、活躍イメージを持ちやすいからです。
採用担当者になったつもりでイメージしてみましょう
- エンジニア経験しかない方
- 営業経験がある方
例えばあなたが企業の採用担当者だとして、上記の2名が候補者としていた場合、どちらを海外営業として採用したいでしょうか?
よほどエンジニアの方に惹かれるものがない場合、普通は営業経験がある後者を採用します。この感覚が。、転職業界では普通です。
ですから、もしあなたに営業経験があるなら、その時点で、他の職種の候補者よりも有利になります。
業界が違くても、営業の仕事には共通する部分がたくさんあります。人から信頼され、商品やサービスを購入をしてもらう本質は、どんな営業も変わらないからです。
だからこそ、営業の仕事を通じてどのような結果を残してきたか、それはなぜできたかを簡潔に説明できると、海外営業への転職活動はうまくいきますよ。
3. 営業経験がなくても、対人関係のある仕事に就いていた方は転職しやすい
上記の通り、営業経験がなくても、「対人関係がある仕事」に就いていた方は、海外営業に転職しやすいです。
なぜなら前述通り、営業の仕事は特定の経験やスキルより、コミュニケーション力などの要素が評価されるケースが多いからです。
例えば「販売・サービス系」の仕事。ホテルのスタッフをやっていた方や百貨店で販売スタッフなどを行っていた方は、日々お客様とコミュニケーションを取ってますよね。
こういった販売・サービス系の仕事の方は、営業職で必要な「コミュニケーション力」が一定レベルあるとみなされるケースが多いです。そのため、販売・サービス系の経験がある方は、営業職の選考は通過しやすい傾向が全般的にあります。
事実、僕自身が企業の採用担当者と営業職募集に関して話していると、「営業経験はなくても、対人関係に慣れている販売、サービス系の職種の方であればOK」というオーダーを個人的によくいただきます。
この事実からも、対人関係の仕事に就いていた経験がある人は、そうでない方と比較すると、海外営業へ転職はしやすいと言えます。
4. 「留学経験」や「語学力」があると更に転職に有利になる
海外営業への転職で「汎用的に有利になりやすい経験やスキル」を挙げるとすると「留学経験」や「語学力」です。この2つは海外営業への転職では有利に働きます。
例えば、学生の頃海外留学をしていた方。海外の方と問題なくコミュニケーションが取れることは、海外営業への転職ではアピールポイントになります。
「営業経験×留学経験」「販売スタッフの経験×留学経験」などは経験として強いですね。短期間の語学留学であってもどんどんアピールすべきです。
また、英語を始めとする語学力も、当然ながら海外営業の転職では有利に働きます。
転職で有利になる目安としては、TOEICなら「600点以上」あれば評価してくれる企業が増えます。ですから、600点以上をすでに持っているなら、必ず履歴書に書いておきましょう。
このように、留学経験と語学はどちらも海外営業への転職で有利になります。
留学経験も語学力もない場合
あなたが社会人の場合、今から留学経験を得ることは現実的に難しいと思います。
一方で「英語」は今からでも十分習得できるので、こちらで攻めるべきですね。
例えばTOEICの場合、3ヶ月短期集中で勉強するだけでも、TOEIC200点UPくらいは実現できます。
僕自身が実際にTOEICスコアを上げる際にやった方法をまとめた「TOEIC800点を確実に取りにいく究極の勉強法」に沿って勉強すれば、短期間でTOEICスコアを高めることは可能です。
ですから、海外営業への転職を少しでも有利に進めたい場合は、まずはTOEICでも良いので、英語を勉強することがオススメです。
関連:英語力は転職で有利になる?英語ネイティブが転職活動してわかった結論
- 海外営業は未経験でも転職が可能
- 営業経験がある人ほど転職しやすい
- 営業経験がなくても、対人系の仕事に就いていた方は転職しやすい
- 「留学経験」や「語学力」があると更に転職に有利になる
海外営業への転職でおすすめの業界とは?【1. 転職し易さ、2. 将来性の2つの観点で】
- 転職しやすい業界:「メーカー」や「商社」は求人数が多く、転職しやすい
- 将来性:「IT」「Web」の業界は将来性が高く、市場価値も高いため面白い
海外営業への転職でおすすめの業界は上記の通りです。
こちらもそれぞれ解説しますね。
転職しやすい業界:「メーカー」や「商社」は求人数が多く、転職がしやすい
まず、海外営業への転職で、最も転職しやすのは「商社」と「メーカー」です。
なぜ転職しやすいかというと、シンプルに求人数が多いからです。
実際に転職活動をしてみるとわかると思いますが、商社やメーカーの海外営業求人は大企業〜中小企業含めたくさんあります。そのため、希望にあった求人が見つかりやすいです。
一方その他の業界だと、そもそも海外営業の求人自体が世の中に少ないため、転職活動が思うように進まない現実にぶち当たりがちです。
もちろん商社やメーカー以外にも海外営業の仕事はありますが、まずは最も求人の多い商社やメーカーで探してみると、転職活動がスムーズに進むかと思います。
将来性:ITやWeb業界は将来性が高く、市場価値も高くて面白い
商社はメーカーと比較して求人数は減るものの、「IT業界」「Web業界」は将来性が高く、市場価値も高いため、個人的にはおすすめの業界です。
Google、Amazon、Apple。世界的な大企業は「IT」や「Web」の企業です。世の中には様々な業界がありますが、ほぼ確実に成長していくであろう業界は、世界のトップ企業の顔ぶれをみても、やはりITやWeb領域だと思います。
実際の求人数ですが、WebやIT系の海外営業求人は、数としては商社やメーカーと比較して少ないものの一定数存在します。
例えば僕が最近スカウトをもらったところだと、タイやマレーシア向けにWebサービスを開発している企業の営業マネジャー職の求人がありました。
上記求人は基本は日本ベースで仕事をしつつ、現地法人に定期的に出張し、現地スタッフとともに、現地企業の拡販を行う仕事でした。内容的にもとても面白そうでしたし、提示年収も約1,000万円くらいでした。このような海外営業求人も一定数存在します。
なお、こういった良質な海外営業の求人を探すためには、海外営業に強い転職エージェントとコネクションを持つことが重要です。具体的なエージェントはこの後の項目で紹介しますね。
- 転職しやすい業界は「メーカー」や「商社」
- 「IT」「Web」の業界は将来性が高く面白い
【海外営業向け転職エージェント】海外営業求人を見つける上で役立った転職エージェント
前述通り、良質な海外営業の求人を見つけるためには、海外営業に強い転職エージェントを利用することが必要です。
では、実際に多くの転職実績を誇り、利用者からも、企業側からも評判が高いエージェントはどこなのかというと、最も評判が良く、個人的に使って良かったのは以下の3つです。
- JAC Recruitment【ハイクラス向けの転職支援に特化。グローバル分野で日本トップクラスの実績】
- doda X【パーソルキャリアが運営するハイクラス転職サービス】
- ビズリーチ【会員制転職サイト!ハイクラスの海外営業求人あり】
結論、上記の3つが、海外営業の仕事を見つける上では特に役立ちました。
中でも一番良かったのはJAC Recruitmentです。どこのエージェントを利用するか迷ったら、JAC Recruitmentを選んでおけば間違いないです。
JAC Recruitmentは、イギリスで発祥したグローバル領域に強いエージェントです。日本ではリクルートエージェント、dodaに続き、3番目の規模を持つエージェントです。
リクルートエージェントとdodaの方が求人数は多いものの、JAC Recruitmentは求人の質が極めて高かったこと、かつグローバル求人の割合が多かったことが印象的でした。
例えば僕の場合、JAC Recruitmentから世界時価総額ランキングトップ10に入る大手外資系企業の紹介を受け、内定を取ることができました。またベンチャーの優良グローバル求人も多数紹介してもらいました。
このように、JAC Recruitmentは大手、ベンチャー問わず海外求人に特に強いため、迷ったらここで相談すると間違いないです。
なお登録・相談ともに無料で、以下公式サイトからすぐにできます。
無料登録さえしておけば、あなたに合った求人が出た際は知らせてくれるため、優良求人を見逃さないためにも、登録だけは済ませておきましょう。
▼詳細はこちら
なお、転職エージェント・サービスごとに保有している求人は違うため、残り2つのdoda X、ビズリーチも併せて利用がおすすめです。
特に、パーソルキャリアが運営するdoda Xは、JAC Recruitment同様、登録さえしておけば、あなたの希望にあった求人が出た際はスカウトが届きます。
繰り返しになりますが、知らず知らずのうちに優良求人を見逃さないためにも、転職エージェントや転職サービスには早めに登録しておくことが機会損失を防げることからおすすめです。
関連:本当に役立った海外営業に強い転職エージェント・転職サイト7選
まとめ
最後に海外営業の仕事は楽しいだけでなく、今後10年、20年先を見据えた場合も良い経験になります。
ご存知の通り、日本は人口減少や少子高齢化が進みます。そのため、これからは日本の企業も個人も、遅かれ早かれ「海外」に出ることが必要不可欠となります。
ですが日本人はかなり「内向き」な国民性のため、多くの方は日本から出ようとしません。だからこそ、グローバルに海を渡っていける人材の価値は、今後は更に高くなっていくと思います。
いずれにしても、特に未経験から海外営業にチャレンジするか迷っているなら、悠長にしている時間はありません。なぜなら、未経験転職は若い人ほど有利になるからです。
特にあなたが「20代」なら、経験が浅くても「年齢」が武器になってくれるため、武器を失わないうちに行動が必要です。最近は売り手市場であり「30代」もまだチャンスがある年代のため急ぎましょう。
とはいえ、いきなり転職を決意しなくても大丈夫。それでも「転職活動」は始めないことには何も始まりません。
ですから、まずは転職活動を開始しつつ、情報を集めてみると良いと思いますよ。良い企業があれば、実際に応募し、面接に進んでみましょう。
今は売り手市場のため、予想していたより1ランク、2ランク上の企業に転職できる人も多いですから。まずは行動を起こしてみましょう。
- JAC Recruitment【ハイクラス向けの転職支援に特化。グローバル分野で日本トップクラスの実績】
- doda X【パーソルキャリアが運営するハイクラス転職サービス】
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