Webマーケティングの平均年収は？低い？【現役マーケ会社代表が解説】

需要と将来性が高く、年収1,000万円など高年収を実現できることで人気のWebマーケティング。とはいえ、次のように、Webマーケティングのリアルな年収事情が気になっている方は多いのではないでしょうか？

そこでこの記事では、Web・デジタルマーケティング会社を経営しており、Webマーケターの転職支援にも長いこと携わってきた私の立場から、Webマーケティングの平均年収・給料・収入事情を紹介します。

統計データの公開だけでなく、Webマーケティングの会社員の給料・年収はどのように決まるのか、未経験からどのようなステップで行動すれば、地に足つけて年収1,000万円以上を目指せるかまで解説します。

3分ほどで読める文量に、Webマーケティングで年収を上げたい方が必ず知っておくべき大事なことを詰め込みました。本気で高年収を目指す方は、最後まで目を通してみませんか？

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Webマーケティングの平均年収・給料【収入事情】

まずはWebマーケティングの平均年収・給料について。

今回、転職サイト大手「doda」と「求人ボックス」の調査・統計から平均年収を出しました。調査によると、マーケティング職の平均年収は次の通りです。

マーケティング職の平均年収は年収466万円〜年収514万円

詳細データは次の通りです。

マーケティング職の平均年収データ①：年収466万円

出典：doda

マーケティング職の平均年収データ②：年収514万円

出典：求人ボックス

このように、おおむね年収466万円〜年収514万円前後であることがわかります。

日本の正社員の平均年収が403万円だったため、マーケティングの年収は、日本人全体の平均と比べると高いことがわかります。

なお、このデータはマーケティング職であり、Web以外のマーケティング職も合算した数値です。かつ、平均年収はあくまで平均であり、企業・年齢・経験などによって年収は上下します。

あくまで平均値として「このくらいなんだ」と理解しておくと良いでしょう。

なぜWebマーケティングの年収は低いと言われるのか？【年収のリアルな実態】

Webマーケティングの年収を調べていると「Webマーケティングの平均年収は、日本全体と比べても高い」という意見もあれば「いや、Webマーケティングの年収は残念ながら低いよ」という意見もあります。

これに対する結論は、半分正解・半分違いです。Webマーケティング会社経営者の立場で、様々な企業の年収事情を見てきた結論、Webマーケティングの年収の実態をまとめると次の通りです。

日本全体平均から比べると、Webマーケティングの年収は低くない

日本の正社員の平均年収は「年収403万円」です。対して、マーケティング関連職の平均年収は「年収466万円〜514万円」でした。

平均値と比べると、Webマーケティングの年収は低くはないことは、客観的なデータからわかります。これは事実と言ってよいでしょう。

Webマーケティングの利益率から考えると、会社員の年収は低い状態に

一方で、Webマーケティングの会社員の年収が、その業界の利益率と比べて妥当かというと、正直妥当ではありません。

そもそもWebマーケティングの仕事は、利益率が高いことが多いです。

私自身、Web・デジタルマーケティング会社を経営しているのでわかりますが、一人会社や社員が数人の会社でも、オーナー社長は年収数千万円を取っている会社はザラにありますし、億単位で利益が出ている会社も小規模会社でも多くあります。

これだけ利益が出ていると、本来は、社員ももっと高い給料をもらっても良いはず。ですが、平均年収は日本全体よりちょっと高いくらいで、特段高いわけではありません。

Webマーケティング会社は利益が出ているのに給料が低い理由

なぜ会社の利益が出ているのに年収が低いかというと、Webマーケティング業界は変化がとにかく激しいため、固定費である給料を抑えたがる経営者が多いからです。

例えば、今年の売上は3億円・営業利益で6,000万円が見込めると読めたとしても、来年の売上・利益が同じように出るかといえば、そうではありません。なぜなら、Webマーケティング市場は業界変化が激しく、今日通用した技術が、明日通用するとは限らないからです。

ですから、Webマーケティング関連の会社は、オーナー経営者が保守的であればあるほど、会社員の給料は低く抑えられ、会社の利益剰余金と言われる内部留保のお金がどんどん溜まっていくこういう構造になっているケースが多いです。

会社に雇用されずに働くWebマーケティング人材の年収はかなり高い

一方で、フリーランス・副業・起業など、会社員の形ではない「独立したWebマーケティング人材」の年収は、かなり高いことが実態です。

なぜなら、副業・フリーランスなど独立した人材であれば、会社員とは異なり、会社の業績が悪くなればすぐに首を切ってリスクヘッジできるからです。

Webマーケティング会社側が一番避けたいのは、業績が傾いたときに、カットできない固定費（解雇規制の多い正社員の人件費）で潰れてしまうことです。日本は労働基準法では、会社員の雇用がかなり固く守られています。そのため、社員という立場だと、会社側は簡単に首を切れないんですよね。

一方、副業・フリーランスの人材であれば、雇用ではなく「契約」です。契約はいつでも自由に切れるため「会社の業績が良いうちはたくさん報酬を払って良い人材を囲い、悪くなったらすぐに契約解消してリスクヘッジしよう」という風に、フレキシブルな経営ができるメリットがあります。

このような構造になっているため、Webマーケティング会社でスキルや実績を積んだ方であれば、会社員から副業・フリーランスといった形の働き方を変えるだけで、年収が2倍、3倍、5倍と伸びていく可能性があります。

Webマーケティング会社は本来利益が出ていますから、高い報酬は出そうと思えば、本来出せるのです（ほとんどの会社は社員に対しては高給を出していないことが実態ですが）

Webマーケティングで高年収を実現するステップ【年収1,000万円も可能】

ここまでの年収事情や実態を踏まえて、Webマーケティングで高年収を実現する現実的なステップをまとめると、次の通りです。

1. Webマーケティングのスキルを身につける

これからWebマーケティングで理想の人生を実現したい未経験であれば、まずはWebマーケティングのスキルを身につけることがファーストステップです。

Webマーケティングを学ぶ方法は大きく3つあります。

「スクール」で短期学習がおすすめ

結論、最近の市場環境を考えたときのおすすめは、2の「Webマーケティングスクールに通うこと」です。

「独学」に関しては、我流で勉強すると、時間がかかりすぎる問題があります。時間がかかるだけでなく、途中で挫折する確率も高くなります。それだけの覚悟があればいいですが、Webマーケティングを仕事にしたい方には、あまりおすすめできるルートではありません。

「未経験OKの企業に就職・転職する方法」は、これができるなら一番早いですしおすすめです。ですが、最近は未経験からWebマーケティング職を目指す方が増えており、競争も激しくなっていますから、できればスキルを事前に学び、差別化できるポイントを作っておきたいところ。そのほうが、より上質な実務経験を積める会社にも就職・転職しやすくなるメリットもあります。

前述通り、独学だと時間がかかりすぎるため、未経験が最短でスキルを身につける現実的な方法は「Webマーケティングスクールで2〜3ヶ月、短期集中で学習すること」が消去法で残ります。

Webマーケティングスクールでは、プロが実際に使っているWebマーケティングの技術を学べます。わからないことは都度、プロの現役マーケターに質問できますし、仕事の流れも実際に経験しながら学習できます。つまり、未経験から就職・転職を目指す際にも、アピールできる経験を積めるのです。

ですから、未経験からWebマーケティングにチャレンジしたい、将来は年収1,000万円〜年収2,000万円、いやもっとそれ以上を目指したい方は「まずはスクールでスキルを習得し、そのあと企業に就職・転職する」という流れがおすすめです。

スクールも質は良し悪しある

とはいえ、Webマーケティングスクールといっても質は良し悪しあります。中には質が悪いスクールもあるため注意が必要です。

参考までに、私自身がスクール運営者に直接取材や調査した結果「ここなら間違いない」と自信を持っておすすめできるスクールを挙げると次の通りです。

この3校であれば、未経験からWebマーケティングの仕事で必要なスキルが学べるだけでなく、Webマーケティング会社への就職・転職支援も一貫して受けることができます。

いずれも2ヶ月〜3ヶ月の短期集中型のため、今から行動すれば、最短3ヶ月後にスキルを習得した上で、Webマーケティング会社への就職・転職も目指せます。

各スクールの詳細は「Webマーケティングスクールおすすめ8選」でまとめているので、こちらもチェックの上、各スクールの説明会やカウンセリングで話を聞いてみると良いでしょう。

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2025.12.01

2. Webマーケティングの実務経験を積む

Webマーケティングのスキルや知識を学んだら、実務経験を積んでいくフェーズです。実務経験を積むことで、近い将来、フリーランス・副業・起業もスムーズにできるようになります。

Webマーケティングの実務経験を積むなら、Webマーケティング会社に就職・転職し、社員として数年間経験を積むことがおすすめです。このパターンで独立し、年収1,000万円以上を稼げるようになった方は数えきれないほど存在します。

Webマーケティング会社への就職・転職方法は次の2つです。

Webマーケティングスクールで学習する方は、スクールの就職・転職サポートを利用することが効率的です。各スクールの代表や運営責任者に取材しましたが、大手企業や優良ベンチャーなどの転職先もあったため、実務経験を積む転職先として悪くありません。

就職・転職サポートは、先ほど紹介したWebマーケティングスクールの「デジプロ」「マケキャンbyDMM.com」「Wannabe Academy」はいずれも充実しています。他には「就職・転職支援に強いWebマーケティングスクール5選」でまとめているスクールも、手厚い就職・転職サポートがあります。

関連：就職・転職支援に強いWebマーケティングスクール5選

一方、すでにある程度のスキルや経験を有しており、今すぐにでも転職活動を始めたい方は、Webマーケティングに強い転職エージェント・転職サイトを利用することがおすすめです。

例えば以下の転職エージェントは、Webマーケティング求人に強いです。

いずれも完全無料で登録・利用できます。無料で登録すると、あなたの経歴でチャレンジできる会社を具体的に教えてくれます。自身では思いつかなかったような可能性を知ることもできるはず。まずは可能性だけでも把握してみましょう。

関連：Webマーケティングに強い転職サイト・転職エージェント13選【転職のプロが厳選】

3. 企業に雇用されない形で働く

実務経験を数年ほど積んだら、企業に雇用されない形（副業・フリーランス・起業）に移行しましょう。

Webマーケティング業界は、会社員ほど年収が低く、独立した人材（副業・フリーランス・起業）の方が年収が高い傾向があります。

実務経験を数年積んだ状態であれば、あなたに仕事を依頼した企業はたくさんあります。1社あたり月額25万円でコンサルティング・受託・代行などを受注し、それを4社契約できれば、年収1,000万円はその時点で達成です。

ここまで挙げたステップで、Webマーケティングで高年収を実現できるようになった方はたくさんいます。一番現実的、かつ地に足ついた方法です。

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まとめ

記事の内容をまとめます。

日本はこれから人口減少・少子高齢化が一気に進んでいきます。成長する産業どころか、多くは衰退していく産業です。

その中でも、Webマーケティングは需要の高い成長市場です。海外と比べると、日本のデジタル化はかなり遅れています。オンライン・ECなど、これから有望な産業は、Webマーケティングの世界ではたくさんあります。

だからこそ、今このタイミングでWebマーケティングの世界に足を踏み入れれば、大きな市場という波に乗って、自分の努力以上の遠くのところまで到達できます。他の業界だと年収400万円にしか到達できない努力でも、環境を変えるだけで、同じ努力で年収1,000万円もいけるのです。

人生は短いです。あっという間に過ぎていきます。Webマーケティング業界は平均年齢が比較的若いですから、手遅れになる前に、納得いく行動をすぐに起こせると良いですね。

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