今回はTOEICのリスニングで高得点を取る勉強法やコツをまとめて全部紹介する。
僕は今でこそ外国人を相手に仕事で英語を使ってプレゼンをしたり、海外に住んで外国人の部下をマネジメントすることもできるようになったが、もともとは英語ができない人だった。外国人を前にしても緊張して話すことができず、、、ただただ悔しい思いをしていた。
それでも、いろいろと試行錯誤しながら勉強を重ねたことで、400点台だったTOEICのスコアは数ヶ月で700点台まで伸び、その後も右肩上がりで英語ができるようになっていった。
特に力を入れたのはリスニングだ。結局、聞き取りができなければ言葉のキャッチボールをすることはできない。
だから僕はTOEICの勉強をするときも、特にリスニングに力を入れて取り組んだ。そうすることで、実践的な英会話力も身につくと思ったからだ。
その結果、最初は200点台だったTOEICのリスニングスコアは450点を超え、今では外国人と自由に英会話をすることができるようになった。
関連記事>>最短でTOEIC730点を取るシンプルな勉強法【実践的英語力とTOEIC高得点の二兎を追う学習法】
- TOEICの勉強をしているけど、なかなかスコアが伸びない、、、
- 特にリスニングで点数が上がらない、、、
- このままじゃ英語を聞き取れるようになれる気がしない、、、
もしあなたがこんな悩みを持っているなら、今回の記事を読んで、その方法を実践してみてほしい。TOEICリスニングでハイスコアが取れ、外国人が話していることも聞き取れるようになるはずだ。
目次
TOEICテストの概要
まずはTOEICの概要を簡単にお話しする。
あなたもご存知だと思うが、TOEICテストはリスニングパートとリーディングパートの2つに分かれている。
リスニングで495点、リーディングで495点。合計990点がTOEICテストの構成だ。
そしてリスニングパートだが、リスニングパートはPart1〜Part4まで、4つのパートになっている。
- Part1:写真描写問題 6問
- Part2:応答問題 25問
- Part3:会話問題 39問
- Part4:説明文問題 30問
このような構成になっているのがTOEICリスニングパートだ。簡単だがこれが全体像だ。
TOEICテストのリスニング平均点
TOEICテストのリスニング平均点はどれくらいだろうか?2017年10月実施のTOEICテストにおいて、平均スコアは以下の図の通り「326.5点」だった。
この表を見てもわかると思うが、TOEICテストはリーディングよりリスニングの方が平均点が高い。リーディングは262.5点でリスニングは326.5点だ。
つまり、リスニングでスコアを稼げないと、トータルのスコアもかなり厳しくなってしまう。TOEICでハイスコアを狙うなら、得点が稼ぎやすいリスニングでは、確実に正答率をあげていきたいところだ。
なので、もしあなたが英語を習いたてで、かつTOEICテストを初めて受ける場合、まずはこの平均点以上のスコアを第一目標として目指そう。そして、それを超えていこう。
TOEICリスニングのおすすめの勉強法と高得点のコツ
続いて、TOEICリスニングのスコアを高めるおすすめの勉強法を教える。実際に僕自身がやってきた方法だ。
TOEICリスニングのスコアを上げる場合は、2つの視点を持っておくと良い。それは「基礎的なリスニング力を高めること」と「TOEIC専用の対策」だ。
前者ばかりではTOEICリスニングで高得点は目指せないし、かと言って後者ばかりでは実践で使えるリスニング力は身につかない。
この双方をバランスよくやることこそ、長期的にあなたの英語力を高めていく勉強法だ。
ではそれぞれどのような勉強法を取っていけば良いか?その詳細をここから説明していく。
1. 基礎的なリスニング力を高める
まずは「基礎的なリスニング力を高める方法」からお話しする。
英語耳を使って「英語の発音」を覚える
まずは、何を差し置いても英語の正しい発音を覚えてほしい。英語の発音を知ることこそ、英語のリスニング力を高める一番の基盤となるものだ。
僕自身、英語のリスニングに伸び悩んだ時期があった。どれだけ時間をかけてもなかなか聞き取れる幅が広がらない・・・そんな苦労をしたのだが、そのときに出会ったのが英語耳だ。
そして、この英語耳が、僕の英語力をブレイクスルーさせた。リスニング力が飛躍的に向上したのだ。
英語耳は、英語の正しい発音を教えてくれる本だ。内容は英語の発音記号とその発音が一つ一つ取り上げられていて、その発音を体系的に学べるような構成だ。
「え?発音記号?」とあなたは思うかもしれない。だが、この発音記号こそが、あなたの英語リスニング力を飛躍的に高めるために必要なのだ。
なぜかというと、英語と日本語は完全に異なる言語だからだ。この「完全に異なる」という点が、日本人が英語を学ぶことのハードルを非常に高くしている。
世界を見渡すと、何となく似ている言語というものは多い。語順とか音の種類とか発声方法とか、何かしらの共通点がある言語はたくさんあるものだ。
にもかかわらず、英語と日本語に関してはそうじゃない。語順が違えば音の種類も違い、音のつながりも違えば使われる字体も違う。もはや、共通点がない。英語と日本語は、それほど異なる言語なのだ。
特に問題なのは音の種類が違う点だ。細かく分類していくと、日本語は110近くの音がある。初めて聞くと多いと思うかもしれないが、英語はなんとその20倍、2000以上の音が存在する。
英語はいろんな音の組み合わせがあり、その繋がりによって音が変化する。しかもそのパターンが多い。だから、日本人がちょっとやそっとで聞き取れるようになるはずがないのだ。
とはいえ、2000以上の音があっても、基本となる音は決まってる。それこそ、「母音と子音」だ。
この母音と子音の発音を、発音記号をもとに学んでいくと、英語は聞き取れるようになっていく。そして、その発音と発音記号を学べるのが、英語耳なのだ。
あなたは英語の発音記号と発音を、しっかりと学んだことがあるだろうか?恐らくないだろう。なぜなら、日本の英語教育では、英語の発音記号と発音の関係を学習することがおざなりにされているためだ。
だから僕はリスニングでつまづいた。英語の発音を正しく理解してなかったからだ。でも、英語の発音を正しく学んだことで、英語のリスニング力は飛躍的に伸びた。
なので、このタイミングで英語の正しい発音を学び直すことをおすすめする。英語の発音を知ることで、英語のリスニングは驚くほど聞き取れるようになる。TOEICのリスニングスコアも間違いなく上がる。
ディクテーションをして精聴力を鍛える
もう一つ、英語のリスニング力を飛躍的に伸ばす方法がある。それは「ディクテーション」だ。
ディクテーションとは、耳で聞いた英語を一言一句書き取っていく勉強法だ。この書き取りをやることで身につくものは英語の精聴力だ。
僕自身、かつては英語の聞き流しをよくしていたのだが、はっきり言って効果がなかった。スピードラーニングの「聞き流すだけで英語が聞き取れるようになる」なんてことは、実際あり得なかった。
英語の聞き取り能力は、一言一句の音をしっかりと理解し、その上で音の繋がりを一つ一つ理解していく過程で身につくものだ。決して、聞き流しだけで身につくものではない。
そしてディクテーションは、一言一句の音はもちろん、音の繋がりを理解するトレーニングだ。
実際にわかるまで何度も何度も書き取っていき、「もうこれ以上書き取れない」というところまで書き取る。そして、最後に書き取った内容と聞いた内容が合っているか、あるいはどこが間違っているかを確認する。
これを繰り返していくと、どんどん理解できる音の幅が広がっていく。英語がスッと頭に入ってくるようになり、意味を理解できるようになるのだ。
僕自身もディクテーションを愚直に続けて、どんどん聞き取れる力が上がった。騙されたと思って、1ヶ月ディクテーションに勤しんで欲しい。
英語リスニングの基礎力を高める勉強法は以上だ。他にもシャドーイングやオーバーラッピングなどもあるが、まずは上記で挙げた2つをしっかりやってみて欲しい。学習効果は確かなものだ。
2. TOEICリスニングの各パートごとに個別対策をする
次はTOEICリスニングの各パートごとの対策について。
TOEICリスニングで高得点を取るためには、リスニングの基礎力を身につけると同時にTOEICの個別対策が必要だ。
TOEIC専用の対策では、各パートごとに対策を行う。それぞれのパートの出題形式は次の通りだ。
- Part1:1枚の写真について放送される4つの描写から正しいものを1つ選ぶ問題。
- Part2:一つの質問または文章と、その質問または文章に対する3つの答えが放送される。その中から最もふさわしい答えを選ぶ形式。
- Part3:2人または3人の会話を聞き、その質問または文章に対する3つの答えが放送される。その中から最もふさわしい答えを選ぶ問題。
- Part4:トークを聞き、その内容に関して問題用紙に印刷された設問があるので、回答群の中から正しい答えを選択する。各トークにつき設問は3つ。各設問に回答は4つある。
では各パートごとの対策方法やハイスコアのコツについて解説していく。
Part1の対策:ディクテーションとGoogle画像検索を活用
Part1は写真をみてその内容の答えを選択するものだが、まずは音声のディクテーションを行おう。
ディクテーションを通じて繰り返し精聴を行い、その後にスクリプトをみて内容をチェックしよう。これを繰り返すだけでも、Part1の英文は聞き取れるようになる。
またPart1のコツとしては、Google画像検索を使うと良い。stuck in traffic (渋滞にはまっている)などのよく出るフレーズをGoogle画像検索で入力すると、そのイメージが出てくる。そのイメージを見ながら覚えていくと、いざ実際の試験で英文を聞いた時、パッとイメージが頭に浮かんでくるようになる。
ちなみに、Google画像検索は単語を覚えるときも使える。人はイメージや写真を交えて覚えた方が、記憶に定着しやすいからだ。僕も単語やフレーズを覚えるときはよくGoogle画像検索を使っている。
Part2の対策:5W1Hを抑える
Part2は一番点数を上げやすいパートだと個人的には思っている。なぜなら、出題形式がある程度パターン化されているからだ。
つまり、公式問題集などで出題形式をしっかり抑えれば、比較的容易に高得点を取ることができる。それがPart2だ。
たとえば、Part2の多くの問題は、5W1Hに沿って英文が読まれることが多い。次のようなフレーズだ。
- What do you 〜
- When do you 〜
- Why do you 〜
- Where do you 〜
- Who 〜
- How do you 〜
このときのコツは、「冒頭の単語が上記6つのどれにあたるか」、これを聞くことに集中することだ。
その理由は、冒頭の一語さえ聞き取れれば、答えがわかってしまうケースが多いからだ。
具体的に例を出して説明しよう。例えば”When do you go to his house?(いつ彼の家に行くの?)”という英文が流れたら、その回答群は次のような感じで用意されているケースが多い。
- “Tonight (今夜/Whenに対しての答え)”
- “James (ジェームス/Whoに対しての答え)”
- “We will have dinner (ディナーをします/Whatに対する答え)”
そう。明らかに検討違いのものが含まれているのだ。日本語で考えれば明らかにおかしい。「いつ?」と聞いてるのに「ジェームス」なんておかしいだろう。でも、こんな問題構成になっているのだ。
つまり、冒頭の言葉を聞き取るだけでも、どの答えがもっとも近いか、裏を返せば「この答えはないだろう」というものが一瞬でわかるようになる。
「When」という言葉が聞き取れた時点で、回答は日にちや曜日、時間に絞られる。人であることはないのだ。
Part2はこんな形でパターン化されているケースが多いので、後に説明する公式問題集なので傾向を掴もう。
Part3とPart4の対策:英文速読が鍵
さて、Part1,2とPart3,4で対策は大きく変わってくる。Part1,2とPart3,4の違いは、「英文の先読み」が必要か、必要じゃないかだ。
Parts1もPart2は両方とも問題には英文は書かれていない。つまり、「すべて聞き取り」をして解いていくものだ。
一方のPart3とPart4は問題に英文が書かれている。この英文を「先読み」することで、その後に流れる音声の内容をあらかじめイメージすることができる。これが、TOEICリスニング、特にPart3とPart4の特徴だ。
ただ問題は、この先読みができる時間がとにかく短い。しかも、一つの英文あたり3つの設問があるので、3つの設問に連続で答えなければいけない。とにかく時間がないのだ。
一番最初の問題はディレクション(パートの説明)が30秒ほどあるので、そこは読める。だが2問目以降は現在の設問を解きながら、次の項目の英文を先読みしなければいけないので結構きつい
つまり、「英文速読ができるか」が、Part3と4を有利に進めるためには鍵となるなのだ。英文速読ができ、あらかじめこれから読まれる英文の内容を理解できていれば、Part3とPart4のスコアは大きく向上する。これはPart3とPart4でハイスコアを狙うコツだ。
英文速読力を身につけるおすすめ勉強法
英文の速読を身につけるということは、英語を英語のまま素早く理解する力を身につけることだ。つまり、あなたの脳を「英語脳」に変えることが必要だ。
あなたの脳を英語脳に変え、英語を英語のまま素早く理解するための訓練は、ソクトレを用いると良い。ソクトレは英文速読力を身につけることに特化した本だ。
ソクトレではWPMをという指標を用いて、あなたの速読力を高めていく。WPMとは”Word per minute”の略で、「1分間で読める語数」のことを指す。このWPMを150まで高めることが、本書のトレーニングの目標だ。
1分間で150語読めるようになれば、速読力としては十分だ。TOEICのPart3,4の設問も問題なく読めるようになる。そしてこの速読力はいろんな場面で役立つ。一瞬で英語を理解できるようになるので、聞いて意味を理解するスピードも早まる。だからこそ、速読力をソクトレを通じて身につけてほしい。
TOEICリスニングの総合的な対策をするならコレ
これまで「基礎的なリスニング力を高めること」と「パートごとのTOEIC対策」について述べた。
最後に、TOEICの総合力を高める対策方法を紹介しておきたい。TOEICリスニングの総合的な対策は、以下の2つを中心に進めると良い。
1. TOEIC公式問題集
まずはTOEICテスト公式問題集だ。TOEICの公式問題集は、TOEIC試験の全体感を把握するために、何度も繰り返して解くようにしよう。
Part2のように、よく出てくるパターンのようなものも掴める。何度も解いていると、自分はどこにつまずきやすいかなども見えてくる。この気付きがとても重要だ。
実践はできるだけ早いタイミングで積んでおいた方が良い。あなたがまだ英語初心者だとしても、まず実践を一度やってみることを個人的にはおすすめする。実践をしないと見えてこないもの、わからないものがあるからだ。
2. スタディサプリEnglish TOEIC対策コース
もう一つ、TOEICのリスニング力を高めるためにおすすめなのがスタディサプリEnglishだ。
スマホのアプリでいつでもどこでも気軽に、かつ質の高い英語学習ができるアプリとして大人気のサービスとなっている。
スタディサプリEnglishには新日常英会話コースとTOEIC対策コースの2つがあるが、今回はTOEIC対策コースについて紹介する。
スタディサプリEnglishのTOEIC対策コースは特に英語初心者、中級者に好評だ。中でも好評なのが、「神動画」と呼ばれる講義動画だ。
この神動画の講師は関正生氏という方で、TOEICで連続990点(満点)を取り続けている人だ。全国的にも高い知名度と実績を持っていて、数多くの出版、メディアにも出演しているカリスマ講師だ。
騙されたと思って是非一度関先生の講義動画を観てみて欲しい。僕は長年英語を勉強してきたが、英語の講義でここまで腑に落ちたものは今までなかった。わかりやすく、具体的で、観ているだけでも英語が身についていくことを実感できる内容だった。
この講義動画以外にも、問題演習、ディクテーション、シャドウイングや英単語…TOEIC学習に必要な内容がこのアプリ一つで学べるようになっている。
下手にTOEIC対策本をいくつも買うより、スタディサプリEnglish一つを徹底的にやった方が、初心者や中級者ならスコアの伸びも良くなるだろう。
料金は月額2980円とそこそこするが、3ヶ月短期集中でやっても1万円未満。徹底的に使えばリスニング400点、450点も目指せる内容だ。十分価値があると思う。
詳しくは以下リンクの記事で。僕自身が実際にスタディサプリEnglishを使った体験談などを書いている。>>>>スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースを受講してみた感想
そしてこのスタディサプリEnglishだが、無料おためし体験があるので、無料で使うことができる。神動画を含むTOEIC対策コースのすべてのコンテンツを、あなたのスマホを使って無料でおためし利用できるので、おためしで使ってみてはどうだろうか?
おためしで使うには一度有料登録をしなければいけないが、無料トライアル期間が終わる前に有料登録を解除することで、1円もかからずおためしで使うことができる。なのでとてもお得だ。
「お金かかったり面倒な手続きがあるんじゃないの?」と僕は最初思ったが、無料期間中はお金はかかることは一切なく、かつ入会、退会手続きもWEB上で簡単にできるようになっているので安心して欲しい。母体も大手のリクルートなので安心だ。
神動画も無料で観れるので、おためしで一度使ってみたらどうだろうか?TOEICで高得点を目指すなら、無料おためしの利用でも得られるものは大きい。
まとめ
今回はTOEICのリスニングパートに特化して、高得点を目指すための勉強法やコツについて紹介してきた。
TOEICは間違った勉強法していては、なかなかスコアを伸ばしていけない。
だが、正しい方法で勉強をすれば、やればやるだけハイスコアを目指せるものだ。
そしてその正しい勉強法こそ、今回紹介した勉強法だ。僕自身、この方法を使ってTOEICのリスニングで450点以上という高得点を取ることができた。今では外国人と何不自由なく話すことができるようになったし、海外で生活もできるようになった。仕事も英語でできるようになった。
だから、僕の結果を見ると、方法は間違っていなかったと僕は思う。自信を持っておすすめできる勉強法だ。今回の記事が、あなたのTOEICリスニング勉強の参考になれば幸いだ。
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