- 世界中を飛び回って仕事をする「海外出張」に憧れる。でも、海外出張する仕事・企業ってどうやったら転職できるんだろう。海外出張の多い業界や企業、職種や求人の探し方まで知りたいな。
本記事では、上記のような疑問に答えていきます。
これを書いている僕は、新卒で大手貿易会社に入社。その後、アフリカへの海外駐在を経験しました。北米、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど、世界各国に海外出張に行っており、社内外問わず、多くの海外出張者をこの目で見てきました。
そのため、どんな業界の、どんな職種の方が、海外出張に多く行っているかは、現地で見た正しい情報を把握しています。
また、現在僕は転職支援の仕事をしていることもあり、海外出張を希望する方のサポートもしています。そのため、海外出張が多い仕事の探し方や、転職する方法まで把握をしています。
このような立場から、海外出張できる仕事への転職方法について、実体験をもとに紹介しますね。この記事を読めば、海外出張の多い仕事へ転職することは実現可能ですよ。
目次
海外出張が多い業界や会社(企業)
まず海外出張が多い業界・会社をまとめると、次の通りです。
- 商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、豊田通商、丸紅、双日など)
- 自動車メーカー(トヨタ自動車、日産、マツダなど)
- 自動車部品メーカー(デンソー、アイシン精機、ブリヂストン、豊田紡織など)
- 電機メーカー(パナソニック、キャノン、SONY、三菱電機など)
- 化学メーカー(住友化学、東レなど)
- プラント建設(日揮、鹿島、清水建設、東洋エンジニアリングなど)
- 海運(日本郵船、商船三井など)
- 国際物流(日本通運など)
海外出張が特に多いのは「商社」と「メーカー」
海外出張にいける業界は様々ですが、中でも多いのは「商社」と「メーカー(特に自動車)」ですね。
最近のモノづくりはもはや日本ではなく「海外」で行っています。そのため、海外で物を作ったり、海外で作られた物を仕入れるために、メーカーや商社の方は、多くが海外へ出張する機会があります。
プラント・建設関係も海外出張が多い
また、海外でプラントや工場を作る場合、プロジェクトに合わせて海外出張することも多いです。
そのため、プラント・エンジニアリング業界や、建設業界の方も、海外出張をすることがありますね。
しかもプロジェクトが長いと、2ヶ月間、ずっと出張ベースで現地にいることもあります。短期駐在みたいなイメージですね。
商社・メーカーなど海外出張の多い業界の大手企業は、海外出張に行っている人の割合が多い
会社については、上記業界の大手企業であれば、だいたい海外出張をしていますね。
例えば、商社であれば三菱商事や三井物産は当然のごとく、自動車メーカーであればトヨタの社員も、相当数が海外出張をしています。
トヨタが進出しているところには、自動車部品メーカーのアイシン精機、デンソー、豊田紡織など、多くのサプライヤーも進出しているので出張があります。これは他のメーカーも同じ構造です。
中小企業にも海外出張が多い企業もある
また、大手でなくても、中小企業でも海外出張はあります。
例えば「アパレルの専門商社」。僕の友人でヨーロッパから衣服を輸入する商社の方がいますが、定期的にヨーロッパへ出張していますね。だいたい2〜3ヶ月に1回はヨーロッパへ行っていますね。
また「アジア食材を輸入する中小企業」に勤務する友人は、タイやベトナム、マレーシアに頻繁に出張へ行っていますね。こちらは月1回出張していますね。
このように、大手企業だけでなく、中小企業であっても、海外出張する機会は意外と多くあります。
当然ながら、大手企業よりは中小企業の方が、転職するハードルは低いです。なので、経歴に自信がない方は、中小企業で海外出張が多い会社は狙い目ですね。探せば結構見つかりますよ。探し方は後述します。
海外出張が多い職種や仕事
次は海外出張が多い「職種」「仕事内容」で見てみましょう。
- 営業
- 工場の技術者
- 現場監督など
この辺りが、外出張が多い職種ですね。
営業や技術者、現場監督は、海外出張が多い代表的な仕事
例えば商社や国際物流会社であれば、「営業」の方が多く海外出張しています。営業は海外出張のメイン職種ですね。
また、自動車メーカーや部品メーカーであれば、「工場」の技術者が海外出張しています。また、建設やプラントであれば、「現場監督」が海外出張しています。
中でも、やはり一番多いのは「営業」ですね。営業の方は、どの業界でも海外出張しています。
僕自身は貿易会社でしたので、「営業」として、海外出張をしていました。やっていたことは、現地のクライアントとの商談がメインでした。
海外出張する仕事は、外資系よりも「日系企業」の方が多い
結構勘違いされがちですが、海外出張の頻度は、外資系企業よりも日系企業の方が多いです。
なぜなら、海外出張というのは、一般的には「親会社」の人が、小会社や関連会社の拠点に行くことが多いからです。
外資系企業の場合、日本は「支社」です。この場合、支社の人が海外出張するのではなく、本社の方が、各支社に海外出張することが多いんですよね。
もちろん、外資系企業でも海外出張するところはありますよ。例えば、ヨーロッパの外資系メーカーで、新製品の発表イベントを本国で開催するような時です。
この場合、各国に散らばる支社の社員が、一同にヨーロッパへ集まることはあります。ですが、頻度はそこまで多くないことが一般的ですね。
だからこそ、海外出張を目指す場合は、基本的には「日系グローバル企業」の方が実現しやすいかなと思います。この辺りは、「海外駐在」を目指す場合も同様ですね。
よほど能力が高い方であれば、外資系でも海外出張へ行っていますが、やはり少数派です。普通の人が海外出張を目指すなら、日系の方が実現しやすいですね。
なお、海外出張だけでなく「海外駐在」も目指したいようであれば、その詳細は海外駐在員になるには?海外赴任したい方へ、元駐在員の僕が方法を解説【NGな方法も併せて紹介】の記事でまとめています。こちらも参考にすることで、よりグローバルな仕事に対する理解が深まると思います。
ということで、海外出張が多い仕事への転職方法に移りますね。
海外出張が多い仕事・企業への転職方法2つ
結論、方法は2つあります。
- 転職サイト経由で応募する
- 転職エージェント経由で応募する
海外出張案件は、転職エージェントの方が多い
上記の通りで、海外求人に応募したい場合、転職サイトよりも転職エージェントの方が、求人数は多い傾向があります。なので、メインは「転職エージェント」を利用することがおすすめです。
例えば僕自身、新卒の頃から転職エージェントは使っていましたが、海外出張の仕事は「転職エージェント経由」で多く出会うことができました。国としては、ヨーロッパへの出張、アメリカへの出張、アジアへの出張など、様々でしたね。
転職エージェントは様々な国への海外出張求人を持っているので、まずはここに当たってみることがファーストステップです。
また転職エージェントの場合は「特定の国やエリア」を指定した求人も存在します。
例えば、「アメリカでの事業展開に向けて、アメリカエリアを担当する海外営業募集」、のような感じです。そのため、配属先や出張エリアのコントロールもしやすいんですよね。
僕のように新卒で大手グローバル企業に入ると、どこの部署に配属されるかはコントロールできません。その点で転職なら、「特定の国へ行きたい」という希望があるなら、上記の通り、転職エージェントを通じて実現しやすいです。
海外出張が多い転職エージェント・転職サイト
じゃあどこの転職エージェントや転職サイトなら、海外出張の仕事が見つかりやすいのか。
参考までに、僕自身が使ってよかった「海外出張の仕事が多い転職エージェント・転職サイト」をご紹介しますね。
結論、使ってよかった転職エージェント・転職サイトは以下3社です。
- JACリクルートメント【ハイクラス向けの転職支援に特化。グローバル求人に圧倒的に強い】
- doda X【大手パーソルキャリアが運営するハイクラス向けの転職サービス】
- リクルートダイレクトスカウト【ハイクラスの海外出張求人が多数】
上記の通りです。
一番おすすめはJACリクルートメントですね。JACリクルートメントはイギリスに本社のある外資系転職エージェントです。グローバル企業の求人が豊富なので、質の高い海外出張求人が多いです。
参考までに、僕自身が利用したときは、世界時価総額ランキングでトップ10に入る外資系IT企業や、日系グローバル求人の内定を、JACリクルートメント経由で勝ち取ることができました。海外求人以外でも、ハイクラスのものが多かったです。
JACリクルートメントは若手ハイクラス、ハイクラス向けのエージェントのため、これまでの経歴や希望条件によっては、求人の採用要件と合わず、効率的に海外出張求人を探せない可能性もあります。
上場企業などの大手企業出身者や、年収600万円以上を超えている方は、厳選された有料求人を紹介してもらえるでしょう。まずはトライしてみましょう。
doda Xもおすすめです。doda Xも、JACリクルートメント同様、大手企業出身者や年収600万円以上の方におすすめです。外資系・グローバルなどハイクラスの求人がたくさんあるため、良い求人が特に見つかりやすいです。
リクルートダイレクトスカウトもハイクラスの海外出張求人を探すならおすすめです。年収800万円以上の求人が多数です。年収600万円以上の方向けですが、この基準に当てはまるのであれば、年収アップを実現しながら、海外出張を通じてグローバルで活躍できる仕事に転職できるでしょう。
なお、JACリクルートメント・iX転職、リクルートダイレクトスカウトはいずれも利用は全て「無料」です。かつ転職を決める前から利用している人も半数以上なので、まずはどんな海外出張求人があるか、登録して相談してみると良いですよ。
転職エージェントは非公開求人の方が圧倒的に数が多いので、ネットで調べてもわかりません。利用すると、一般公開されていない良質な海外求人に出会えます。
- JACリクルートメント【ハイクラス向けの転職支援に特化。グローバル求人に圧倒的に強い】
- doda X【パーソルキャリアが運営するハイクラス向けの転職サービス。海外出張できる求人が豊富】
- リクルートダイレクトスカウト【ハイクラスの海外出張求人が多数】
なお上記3社(JACリクルートメント、doda X、リクルートダイレクトスカウト)は、以下の記事でも特徴を紹介しているので、利用する際の参考に利用してみてください。それぞれどんな求人の紹介を受けたかも記載しています。
語学力もつけておくと、転職に有利になりやすい
上記の通りで、特に海外求人の場合、語学力は武器になります。だからこそ、いま英語や他の言語を話せない方は、今から練習しておくことがおすすめです。
言語については、迷ったら「英語」でOKです。世界のビジネスはやはり英語を中心に回っています。僕は北米だけでなく、ヨーロッパや南米とも仕事をしていましたが、コミュニケーションは全部英語でやっていました。
海外駐在となると、その国の言語を学ぶ必要はあります。ですが海外出張であれば、英語ができれば最初は大丈夫です。
じゃあどうやって勉強すれば、仕事に困らない英語力が身につくかというと、その方法は海外駐在員に必要な英語力とは?【元駐在員が勉強法と併せて解説】の記事でまとめています。
上記は海外で働く上で必要な英語力を、できるだけ効率的かつ短期で身につけるための方法です。僕自身ほぼ独学で英語を身につけてきましたので、初心者の方にも参考になると思います。また上記以外でも、このブログでは英語勉強のコツはまとめているので、よければそちらもご覧ください。
まとめ
最後に、海外出張求人は基本的に人気です。なので、良い求人が見つかったからといって、すぐに受かるわけではありません。
とはいえ、海外展開したい企業は増え続けていますから、チャンスはまだまだあります。
ですから、海外出張したい、グローバルに働いてみたいと思うなら、今の機会を逃さないようにしたいところですね。
特に転職は「年齢」も大きく関係してきます。今ならまだ間に合うことも、半年後には間に合わなくなるかもしれません。
チャンスを逃してしまうと、この先海外出張を実現することは、かなり難しくなってしまうかもしれませんので、行動するなら1日も早くをおすすめします。
人生は一度きり。やりたい仕事や憧れている仕事があるだけでも、幸せなことだと思います。
あとはそれを現実にするため「行動するだけ」です。
特に「転職活動」は、活動するだけなら無料ですし、リスクもありません。その上、海外出張できる仕事につければ、人生の楽しみは一気に増えることでしょう。
「あのとき行動しておけば良かった」と後悔する未来だけは避けるためにも、まずは夢の実現に向けて、今日から一歩行動を起こすことをおすすめします。
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