
- 海外駐在員に必要な英語力ってどれくらいなんだろう?駐在に必要な英語のレベル感と、必要な英語勉強法も知りたいな。
上記の疑問に対して答えていきます。
海外駐在。多くの人が憧れるものですが、気になるのは「英語力」かと思います。
僕も過去に大手貿易会社の駐在員として、英語圏のアフリカに赴任を経験したり、アフリカや日本を起点に世界各国で仕事をしてきましたが、駐在時にやはり最初に不安だったのは「英語力」でした。
アメリカやイギリス、オーストラリアに行った同僚も、みんなやはり「語学の面」では不安を持っていましたね。
そこで本記事では、海外駐在員に求められる英語力を、元駐在員の僕が実例をもとに解説をしていきます。
本記事は英語圏の国への駐在員として解説していきます。しかし、そのほかの言語(例:中国語、フランス語、ポルトガル語など)も本質は変わりません。
目次
海外駐在員に必要な英語力とは

結論、「駐在先の環境」によって異なります。
当然ながら、現地企業の外国人相手にガンガン商談するような環境であれば、高い英語力が必要です。英語力がなければ、ビジネス自体が回らないですからね。
一方、まるで「日本人村」のような日本人ばかりの駐在先に赴任するなら、そこまで高くない英語力でも大丈夫だったりします。日本語で通用する場面が多いので、むしろ日本語ばかり使っている駐在員もいたりします。
このように、駐在先の環境によって、必要な英語力は変わります。一概に駐在員だから英語がぺらぺらじゃないと仕事ができない、という訳でもないんですよね。
海外駐在の英語力は「日常英会話」と「ビジネス英会話」に分けられる

海外駐在員の英語力について、もう少し深ぼって話をしていきますね。
海外駐在の英語力は、信頼関係を築いていく「日常英会話」と、ビジネスを円滑に進めるための「ビジネス英会話」の2つがあります。
このうち、あなたがどんな環境の場所に赴任する場合であれ、「日常英会話」は最低限できるようにしておいたほうが良いです。
日常英会話とビジネス英語がどのような場面で必要になってくるか、事例を出しながら解説していきますね。
日常英会話は全ての場面で必要
- 普通に日常生活を送るとき
- オフィスのスタッフとコミュニケーションを取るとき
- 取引先の顧客と信頼関係を育むとき
このように、日常英会話は、どんな場面であっても必要となります。
結局のところ、ビジネスは信頼関係が基本です。会話ができなければ、信頼関係はなかなか築けないですよね。
基本的に駐在員は現地スタッフを動かす立場で赴任しますから、特にオフィススタッフとのコミュニケーションは必須です。そんな時、日常英会話ができないと、コミュニケーションをとることが出来ません。そうすると、仕事にも影響は出てきます。
僕も最初はオフィスのスタッフと関係性を構築するため、他愛もないことを話しました。日本ではこんなことが今流行っているとか、恋愛の話とか、どんなことに興味があるかというのは、基本日本人も外国人も変わらないですから、普段自分が話していることくらい、簡単でも良いので話せるようになっておくと、赴任後の立ち上がりがスムーズになりますね。
ですので、海外駐在として赴任するなら、日常英会話は最低限事前に身につけておくべきです。前述通り完璧ではなくても、簡単なコミュニケーションくらい取れるようになっておくことは必要かなと思います。
仕事で必要なビジネス英語は後から身につく
一方ビジネス英語に関しては、日常英会話よりは後で大丈夫です。というのも、日常英会話さえできれば、仕事を通じてビジネス英語は習得していけるからです。
僕もそうでしたが、赴任当初はビジネス英語はまだレベル的にかなり低かったです。仕事で使われる英語も初耳のものも多く、最初は相当苦労しました。
ですが、わからないことは同僚の外国人スタッフに英語で聞くことを繰り返していくうちに、数ヶ月ほど経った段階では、だいぶビジネス英語もわかるようになりましたね。
日常英会話が使えないと、せっかく駐在をしたのに周囲とコミュニケーションが取れないので、ビジネス英語を習得する以前の勉強が必要です。それだと、せっかく現地まで赴任しているのに、やはり勿体無いですよね。
海外駐在員でも日本人ばかり相手にする仕事もある
僕は違いましたが、駐在員といえども、日系クライアントの、日本人担当者ばかりを相手に仕事をする駐在員も、実はそこそこ存在します。
基本的に日系企業の駐在員として赴任する場合、ある程度の役職、例えばManager(課長)、General Manager(部長)、Director(取締役)Managing Director(代表取締役社長)等のポストでいくケースが多いです。そういう人が相手にするのは、同じく役職のついたお偉いさんです。
そして、日系企業が海外進出する場合、多くは同じく海外進出している「日系企業」がクライアントという事例は多いんですよね。つまり、日系企業の駐在員と、同じく日系企業の駐在員が、海外で一緒に仕事をするケースです。
こういった環境下に赴任する場合、あまり英語を使わないケースも多いです。
もちろん、前述通り、社内ではスタッフと英語でコミュニケーションを取る必要はありますし、外国人が同席する商談や会議は基本英語ではあります。ですがそれでも、仕事の話は先方のお偉いさんと日本語で済ませたりと、意外と日本語を使うケースも多いのが実情です。
外資系クライアントを担当する場合はビジネス英語は必須
一方、現地企業など外資のクライアントと関わる場合、ビジネス英語は必要となります。
例えば僕の場合、日系企業のクライアントも担当していましたが、同時に外資系クライアントも多く担当をしていました。
日系企業の資本が入っていない外資の場合、全て英語での対応となります。僕の場合も、ファースト接点から関係性構築、商談まで、全て英語でやる必要がありました。
本来、最初から完璧にして赴任することがベストですが、なかなかハードルは高めです。
僕は日常英会話でなんとか信頼関係を築きながら、ビジネス英語でわからなかったことは随時メモして後で復習し、翌日使ってみるという風に繰り返して、なんとかクライアントとも良い関係を構築できました。
いずれにしても、この場合であっても、やはりまずは「日常英会話」は最低限身につけておくことが必要です。こういった環境に赴任する場合、日常英会話すらできなければ、残念ながら話になりませんからね。
海外駐在員の英語勉強法

- 日常英会話
- ビジネス英語
述べてきた通り、優先順位はこの順番です。まずは日常英会話を学び、余裕があればビジネス英語まで学んでから海外駐在を迎えることがベストです。
とはいえ、どんな勉強法をすればいいかわからないと思うので、それぞれおすすめの勉強法を解説しますね。
1. 海外駐在員のための日常英会話の勉強法
結論、まずは一つ決めた教材を徹底的にやりこむことからスタートしましょう。
おすすめはスタディサプリEnglish 新日常英会話コースです。

スタディサプリEnglish 新日常英会話コースは忙しいビジネスパーソン等を対象に、手軽に日常英会話を身につけることを目的とした英語学習アプリです。日本人が苦手な「英語を話す・聞く力」を効率的に伸ばすためのレッスンがふんだんに用意されています。
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僕もかれこれ2年近く使い続けていますが、ちょっとしたスキマ時間の2分でもスタディサプリEnglishは活用できるので、重宝していますね。
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僕が実際に使っているスタディサプリのレッスン画面。1レッスン3分なので、隙間時間を活用しやすいです
唯一、英語力が高すぎる人(TOEIC900点以上など)にはちょっと物足りないかもしれませんが、それでも英語力の維持用としては十分使えます。僕も英語力の維持用として、今もなお費用をかけて使っています。
いずれにしても、海外駐在に向けてこれから英語力をつけていきたいなら、スタディサプリEnglish 新日常英会話コースは手軽に、かつ実践的な力がつくので、個人的には数ある教材の中で一番おすすめです。
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オンライン英会話もおすすめ
英語を話す訓練を積む方法は「オンライン英会話」もおすすめです。
スタディサプリEnglish 新日常英会話コースでインプットしたフレーズを、オンライン英会話でどんどん使ってみる。これを繰り返していくだけでも、日常英会話はかなり上達していきますよ。
僕も長いことオンライン英会話は使ってきましたが、実際に外国人相手に話すと、やはり言葉を覚えることも早いですし、何より会話慣れしていきます。ですので、英語が話せるようになりたいなら、オンライン英会話は効果が高いです。
一般的な英会話スクールは月10万円以上かかるところも多いですが、オンライン英会話は費用も月1万円以下と格安です。
費用が気になる方向けに、格安オンライン英会話7社を、受講者で元海外在住の僕が徹底比較するでおすすめの格安オンライン英会話をまとめたので、気になるなら参考にしてみてください↓
その他おすすめの英語学習ツール
スタディサプリEnglish 新日常英会話コースとオンライン英会話以外にも、日常英会話を学ぶ上で使えるツールはあります。
おすすめは【決定版】英語学習で本当に役に立った英語学習サイト【おすすめ10選】でまとめているので、こちらも参考にどうぞ。
2. 海外駐在員のためのビジネス英語の勉強法
結論、本格的にビジネス英語を習得するなら「ビジネス英会話向けのスクール」に短期集中で通いましょう。
この時「駅前留学」はあまりおすすめしていません。駅前に校舎があり、外国人講師と1回30分、英会話レッスンを行うようなスクールですね。
ただそういったスクールは、外国人と会話する場所を作ることが目的であり、ビジネス英語の土台をゼロから作るには物足りません。
ですから、駅前留学のようなスクールではなく、豊富なビジネス経験がある人が立ち上げた、ビジネス特化のスクールがやはりおすすめですね。
スクールは費用こそ高めですが、本格的にビジネス英語を短期間で習得できます。なので、ビジネス英語を短期で学びたいなら、ビジネス特化のスクールを利用することを検討しましょう。
おすすめはPROGRIT(プログリット)
本格的にビジネス英語を勉強するなら、PROGRITがおすすめです。
PROGRITは、マッキンゼー出身の岡田氏が運営しているビジネス英語向けのスクールです。実践のビジネス英語を知り尽くしている経営者が運営しており、受講者も戦略コンサル、総合商社、外資系メーカーといったビジネス英語をバリバリ使う必要のある人が多く利用しています。
ビジネス英語を短期間で身につけるには、現時点で最もベストな選択肢だと思います。運営元も上場企業なので、その点でも安心のスクールです。

PROGRITはサッカーの本田圭佑選手も受講しています。費用はベーシックプランで「2ヶ月380,600円+入会金55,000円」と安くないですが、駐在員になれば一瞬で元は取れますよね。駐在員になると基本給は上がりますし、税金も会社払いがほとんどですから、手取りは2倍以上になることもザラです。
ワールドワイドに活躍していきたいグローバル人材なら、PROGRITでビジネス英語を短期集中で学ぶことは賢い選択です。
とはいえ、いきなり受講は勇気がいると思うので、まずは無料カウンセリングに行ってみて、その後じっくり決めると良いですよ。公式サイトから簡単30秒で予約可能です。無料カウンセリングは東京(新宿、池袋、新橋、神田、有楽町)、横浜、大阪の梅田です。あとは遠方の方用で「オンライン」で無料カウンセリングも可能です。
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海外駐在に向けて、PROGRIT以外のスクールも比較検討したい方は「【元駐在員が厳選】海外赴任前の英会話教室5選【短期で英語の準備をしよう】」を参考にどうぞ。実際に体験等した上で、駐在前におすすめのスクールを紹介しています。
まとめ

まとめます。
- 海外駐在員に必要な英語は「日常英会話」と「ビジネス英会話」の2つ
- 優先度は「1. 日常英会話」「2. ビジネス英会話」の順番。まずは日常英会話から
上記の通りです。
海外駐在は大変なこともありますが、振り返ってみると、本当の良い経験ができましたし、純粋に楽しかったです。現金な話で恐縮ですが、お金もかなり貯まりました。
とはいえ、海外駐在生活を良いものとするか、それとも悪いものとするか、それを決める大きな要素の一つが「語学力」です。
現地で会話ができなければ、それはただの語学研修と同じです。海外駐在は語学以上にもっと得るものはたくさんあります。
英語ができないまま赴任し、ただの英語研修のように帰国して行った駐在員を多くみてきましたが、正直キャリアも広がっていませんし、何より現地の人と仲良くなれておらず、せっかく赴任したのにもったいないなと傍目で見て感じていました。
最低限「日常英会話」くらいは、こうしてネットで情報収集する時間がある今のうちに、習得しておきましょう。日常英会話ができれば、海外駐在でなくても、例えば旅行でも現地の人と会話が楽しめますし、当然転職でも活きます。
英語力が身につけば、海外駐在や海外生活は何倍も濃いものになります。そのための準備を、今日からスタートしましょう。
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