Webデザインの職業訓練校・ハローワークはアリ?【プロが解説】

Webデザインの職業訓練校はアリ?やめとけ?【プロが解説】

 

未経験からWebデザイナー就職を本気で目指すならWebデザインスクールが最短ルートですが、中には職業訓練校(ハローワーク)でWebデザイナーを目指す方も存在します。

 

とはいえ職業訓練校となると、

 

  • 職業訓練校に入学すれば、本当にWebデザイナーになれるの…?
  • 職業訓練校のメリット・デメリットは?
  • Webデザインの職業訓練はやめとけという意見もあるみたいだけど…本当に入学しても大丈夫なの?

 

このように、職業訓練校にチャレンジすべきなのか、迷っている方は多いのではないでしょうか?

 

そこでこの記事では、Web企業を経営し、これまでWebデザイナーの転職・キャリア支援にも長年携わってきた筆者の経験をもとに、Webデザイナーの職業訓練校(ハローワーク)は入学価値があるかをわかりやすく解説します。

 

結論からお伝えすると、未経験からWebデザイナーを目指すなら、現時点ではおすすめのWebデザインスクール9選でまとめているような「質の高いWebデザインスクール」を使うことが一番の近道ですが、中には「職業訓練校」が向いている方も存在します。

 

この記事で詳しく、Webデザインの職業訓練校について解説します。本記事を読めば、あなたに職業訓練校の選択肢が向いているか、答えと理由がはっきりとわかるでしょう。

 

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Webデザインの職業訓練校(ハローワーク)とは?

「そもそもWebデザインの職業訓練校ってどんなところ?」という方向けに、Webデザインの職業訓練について簡潔に解説します。

 

Webデザインの職業訓練校の特徴
  1. 公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類あり
  2. 失業者しか利用できない
  3. 入学テストがあり、合格しないと入学できない(倍率は約2〜4倍)

 

1. 公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類あり

職業訓練といっても、実は2つの種類があります。

 

Webデザインの職業訓練校の2つの種類
  1. 公共職業訓練(離職者訓練)
  2. 求職者支援訓練

 

一言で違いを言えば「雇用保険を受給しているか or 雇用保険の受給ができないか」で、どちらの職業訓練を受けられるかが変わってきます。

 

どちらでも好きな方を利用できるものではなく、公共職業訓練(離職者訓練)は「雇用保険の受給をしている人が対象」であるのに対して、求職者支援訓練は「雇用保険の受給ができない人が対象(受給が終わった方も含む)」になっています。

 

種類対象者対象者のイメージ
公共職業訓練
  • 雇用保険を受給している人
  • 会社を辞めて求職中の方
求職者支援訓練
  • 雇用保険を受給できない人
  • 雇用保険の受給が終わった人
  • フリーランスの方
  • 自営業の方
  • 主婦の方
  • 就職が決まらないまま学校を卒業し
    就職を希望する方

 

公共職業訓練は主に「公共職業訓練校」「委託された訓練機関」が実施しているのに対して、求職者支援訓練は主に「民間企業」「学校」「NPO」が実施しています。

 

公共職業訓練と求職者支援訓練はどちらも、東京・神奈川・埼玉・千葉・名古屋・大阪・神戸・福岡・北海道など、全国各地に施設・窓口があり、全国で受講できます。

 

どちらも訓練期間は3ヶ月〜6ヶ月程度が一般的であり、中には1年〜2年の訓練期間を持つ科目もあります。

 

雇用保険の受給有無に加えて、公共職業訓練(離職者訓練)と求職者支援訓練のどちらも、ハローワークで求職申し込みをしていることが、利用する前提条件となります。

 

「Webデザイン」の職業訓練は公共職業訓練と求職者支援訓練のどちらも存在する

公共職業訓練と求職者支援訓練では、対象となる「職種」「科目」が異なります。

 

ですから、希望する職種・科目によっては「公共職業訓練だけ」「求職者支援訓練だけ」のように、どちらか片方でしか受講できない職種もあります。

 

その点Webデザインはどうなのかというと、公共職業訓練と求職者支援訓練のどちらもWebデザインの科目があります。

 

ですから、雇用保険を受給している方、雇用保険を受給できない方、このどちらであっても、Webデザインの職業訓練を問題なく受けることができます。これは需要が高いWebデザインだからこそです。

 

2. 失業者しか利用できない

職業訓練校は、公共職業訓練と求職者支援訓練のどちらも「失業者だけ」しか利用できません失業していることが利用の大前提なのです。

 

ですから「会社員の仕事を辞めずに続けながら、Webデザイナーへ転職を目指したい方」は、そもそも職業訓練校を利用することができません。これは公共職業訓練、求職者支援訓練のどちらも同じです。

 

今から会社を辞めて、Webデザインの職業訓練校はおすすめできない

「じゃあ会社をやめてから職業訓練校に通おうかな」と考える人は多いと思いますが、そのルートは正直おすすめできません。

 

私自身、たくさんのWebデザイナー就職や転職を支援してきましたが、

 

  1. 会社を続けながらWebデザイナーを目指すパターン
  2. 会社を辞めてからWebデザイナーを目指すパターン

 

この2つでは、1の「会社を続けながらWebデザイナーを目指すパターン」を選んだ人の方が、納得いくキャリアチェンジに成功している人が多かったからです。

 

会社を辞めてしまうと、どうしても焦りが出てしまいます。離職期間が長くなればなるほど、再就職は難しくなるからです。

 

「早く就職を決めなきゃ…」と焦ってしまい、スキル習得や就職活動に時間をかけられないケースが多いです。就職できればまだ良いですが、中には就職できずに苦しんでいる方もたくさん存在します。

 

このように、いま失業していない方が、職業訓練校を利用するために会社を辞めるのは、想像以上にリスクが大きいです。

 

「Webデザイナーを目指すために、会社を辞めて職業訓練に通おうと考えている会社員」は、会社をやめることなく、就職支援・転職支援に強いWebデザインスクールを利用した方が、リスクを抑えてWebデザイナーを目指せます。

 

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3. 入学テストがあり、合格しないと入学できない(倍率は約2〜4倍)

Webデザインの職業訓練を受けるためには、失業者であること以外に「入学テストに合格すること」も条件となります。

 

入学テストは、職業訓練を実施する各施設で行われます。内容は面接と筆記試験等です。倍率は2〜4倍程度のため、決して簡単なものではありません。

 

Webデザイナーを目指すために職業訓練校にチャレンジした方の感想を探すと「Webデザインの職業訓練の試験で落ちた」という声も散見されます。

 

職業訓練を利用するまでの流れはこちら↓

Webデザインの職業訓練の流れ

出典:厚生労働省 |ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)

 

職業訓練校の詳細を動画で観たい方はこちらもどうぞ↓

 

Webデザインの職業訓練校(ハローワーク)のメリット・デメリット

Webデザインの職業訓練校のメリット・デメリットをまとめると次の通りです。

 

【一覧表】Webデザインの職業訓練のメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 無料で利用できる(テキスト代は自己負担)
  • 身につけたいスキルに合わせて
    複数のコースがある
  • スキルアップ〜就職サポートまで受けられる
  • 有料のWebデザインスクールと比べると
    品質や就職実績は低い傾向あり
  • 就職先も選択肢が少ない
  • 失業者かつ入学テストに合格しないと
    利用できない

 

Webデザインの職業訓練のメリット

  • 無料で利用できる(テキスト代は自己負担)
  • 身につけたいスキルに合わせて複数のコースがある
  • スキルアップ〜就職サポートまで受けられる

 

Webデザインの職業訓練の一番のメリットは、無料で利用できることです(テキスト代のみ自己負担あり)

 

国が失業者を支援する制度のため、自己負担を抑えて受講できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

 

身につけたいスキルに合わせたコースも複数あり、スキルアップから就職まで一貫フォローを受けられることも、Webデザインの職業訓練のメリットです。

 

Webデザインの職業訓練のデメリット

  • 有料のWebデザインスクールと比べると、品質や就職実績は低い傾向あり
  • 就職先も選択肢が少ない
  • 失業者かつ入学テストに合格しないと利用できない

 

有料のWebデザインスクールと比べると、品質や就職実績が低い傾向があります。学べる内容が古かったり、講師が現役のWebデザイナーでないことも、職業訓練校の施設によってはあるようです。

 

就職先の選択肢が少ないことも、職業訓練校のデメリットです。職業訓練校経由の就職先はほとんどが中小企業であり、職場環境や待遇が整った企業を期待することは難しいケースが多いです。

 

かつ、失業者かつ入学テストに合格しないと利用できません。そもそも失業していない方や、入学テストに合格できない方は、その時点で職業訓練校の利用はできません。

 

このようなデメリットは、入学前に事前に認識しておく必要があります。

 

Webデザインの職業訓練校はやめとけ?それともアリ?

Webデザインの職業訓練校はやめとけ?それともアリ?

 

結論からお伝えすると、Webデザインの職業訓練校をオススメできる人と、逆に利用をやめた方がいい人は分かれます。

 

なぜなら、Webデザインの職業訓練校は、その人の境遇などによって、合う・合わないが分かれるものだからです。

 

例えば前述通り、Webデザインの職業訓練校は「失業者」でないと利用できません。現在会社員の方は、今の状態だとそもそも利用できないのです。

 

加えて、いま会社員の方であれば、今の仕事を続けながらWebデザイナーへの就職・転職を狙った方が、より待遇や職場環境の良い企業へ入りやすくなります。このような方は、Webデザインの職業訓練はおすすめできません。

 

これはあくまで一例ですが、Webデザインの職業訓練校は、その人の境遇によって合う・合わないが分かれます。

 

ですから一概に「全員に職業訓練校がおすすめ」「全員に職業訓練校はおすすめしない」という結論にはならないのです。

 

【こんな人におすすめ】Webデザインの職業訓練校が合う人

ではどんな人にWebデザインの職業訓練校はおすすめか?Webデザインの職業訓練が合う人の特徴は次の通りです。

 

こんな人におすすめ!Webデザインの職業訓練校が合う人
  • すでに失業中で、品質や就職先よりも「無料」を重視したい人

 

このように「とにかくお金をかけたくない」「無料で利用したい人」は、Webデザインの職業訓練校が向いているでしょう。

 

職業訓練校であれば、無料でスキルアップ〜就職サポートまで受け、Webデザイナーを目指せます。

 

とはいえ、失業中の方であっても「学習やサポートの品質を求めたい」「就職先もできるだけ良いところがいい」と考える方は、Webデザインの職業訓練校は向いていないでしょう。

 

【こんな人はやめとけ】Webデザインの職業訓練校が合わない人

次に「こんな人はWebデザインの職業訓練校はやめとけ」という方は次の通りです。

 

こんな人はやめとけ!Webデザインの職業訓練校が合わない人
  • いま現時点で失業していない全ての人
  • 学習やサポートの品質を重視したい人
  • 就職先も重視したい人

 

このような方は、Webデザインの職業訓練校は向いていない可能性が高いです。

 

上記に当てはまり、職業訓練校への入学を考えている方は、一度立ち止まって他の選択肢も検討してみることがおすすめです。

 

その場合、次に紹介する方法で、Webデザイナーを目指すことがおすすめです。

 

Webデザインの職業訓練校が合わない人におすすめの方法

Webデザインの職業訓練校が合わない人には、次の方法でWebデザイナーを目指すことがおすすめです。

 

Webデザインの職業訓練校が合わない人におすすめの方法
  1. 就職・転職支援付きのWebデザインスクールを利用する

 

一番おすすめは「就職・転職支援付きのWebデザインスクールを利用すること」です。

 

最近はWebデザイン学習〜就職・転職まで一貫サポートしてくれるWebデザインスクールが増えてきました。

 

職業訓練校と違い、Webデザインスクールは有料のため、講師やカリキュラム・就職サポートにもかなり力を入れていることが特徴です。そのため、

 

就職支援付きWebデザインスクールの特徴
  • 講師はプロの現役Webデザイナーで構成
  • 仕事レベルのスキルが学べる最新かつ実践的カリキュラム
  • 手厚い就職・転職サポートを受けられる
  • 就職先は中小企業だけでなく、上場企業や大手企業グループなども実績として存在

 

このような特徴が、就職・転職支援つきWebデザインスクールにはあります。

 

有料スクールのためお金はかかるものの、中には「国の給付金」で、受講料の支給を受けて受講できるWebデザインスクールもあります。

 

代表的な就職・転職支援付きスクールで、国の給付金を利用できるWebデザインスクールは次の通りです。

 

就職・転職支援付きのWebデザインスクール
  1. ヒューマンアカデミーWebデザイン講座【手厚いサポートで未経験からWebデザイナーに。大手Webデザインスクール。国の給付金で最大52万円の支給あり】
  2. インターネット・アカデミー【就職・転職して稼げるWebデザイナーに。世界的なWeb制作会社のスキルを学べる大手スクール。手厚い就職サポートがセット。国の給付金で受講料の最大70%(56万円)の支給あり】

 

中でもヒューマンアカデミーWebデザイン講座は、業界トップクラスの就職実績を持つ大手スクールです。

 

Webデザインの職業訓練

未経験のためのWebデザインスクール「ヒューマンアカデミーWebデザイン講座

 

ヒューマンアカデミーは、東京・神奈川・埼玉・千葉など1都3県をはじめ、大阪・名古屋・福岡・北海道・沖縄など、全国23拠点に校舎を持つ国内有数のWebデザインスクールです。

 

校舎での通学受講・対面サポートだけでなく、パソコンとネット環境があれば全国どこからでもオンラインでWebデザインを学習できます。

 

就職サポートがかなり手厚く、専属のキャリアアドバイザーが受講前〜卒業後まで、納得いくWebデザイナー就職を目指せるように手厚くサポートしてくれます。

 

教育業界で超大手のヒューマンアカデミーのコネクションを活かした就職先もたくさんあります。中小企業だけでなく、上場企業や大手企業グループなど、さまざまな就職先があるため、理想の就職が叶いやすい環境です。

 

しかも、理想の求人がなければ、ヒューマンアカデミーの営業担当が自ら求人を探してきてくれる対応まであります。これは職業訓練校にはないメリットです。

 

ヒューマンアカデミーWebデザイン講座インターネット・アカデミー、どちらも就職・転職支援付きWebデザインスクールとして、国内を代表するスクールです。

 

ヒューマンアカデミーとインターネットアカデミーは、どちらも「無料説明会」「無料カウンセリング」を開催しており、あなたの経歴であればどんな企業や働き方でWebデザイナーを目指せそうか、無料でアドバイスをもらえます。

 

「職業訓練校を検討しているけど、他の選択肢も検討したい」という方は、無料で話だけでも聞いてみることがおすすめです。

 

どちらの説明会・カウンセリングも参加は「完全無料」で、気軽な就職相談・キャリア相談だけの参加も大丈夫です。

 

就職実績が豊富なヒューマンアカデミーとインターネット・アカデミーの2校で話を聞いてみるだけでも、職業訓練校との違いもはっきり見えてくるでしょう。

ヒューマンアカデミーWebデザイン講座 公式サイトはこちら

インターネット・アカデミー 公式サイトはこちら

 

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まとめ

Webデザインの職業訓練校は無料で利用できるなどメリットがある一方、利用者は失業者限定などのデメリットもあります。

 

Webデザインの職業訓練校を検討している方であっても、まずは幅広く、取れる選択肢を検討することがおすすめです。

 

その場合、就職・転職支援付きのWebデザインスクールは最有力候補となるでしょう。未経験からWebデザイナー就職・転職を成功させた方が特に多いルートだからです。

 

就職・転職支援付きWebデザインスクールの中でもおすすめスクールは、国の給付金制度があり、就職・転職実績が豊富なヒューマンアカデミーWebデザイン講座インターネット・アカデミーの2校です。

 

まずはこの2校の無料説明会・無料カウンセリングで話を聞いてみると、今後の方向性もはっきりイメージできるようになるでしょう。

ヒューマンアカデミーWebデザイン講座 公式サイトはこちら

インターネット・アカデミー 公式サイトはこちら

 

就職・転職支援付きのWebデザインスクール
  1. ヒューマンアカデミーWebデザイン講座【手厚いサポートで未経験からWebデザイナーに。大手Webデザインスクール。国の給付金で最大52万円の支給あり】
  2. インターネット・アカデミー【選ばれ続けて30年。国内有数の大手スクール。手厚い就職サポートが特徴。国の給付金で受講料の最大70%(56万円)の支給あり】

 

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