未経験から動画編集者を目指す人は急増していますが、動画編集者の一つ上のレイヤーである「動画編集ディレクター」の需要はさらに高まりを強めています。
動画編集ディレクターは、動画編集者以上に需要が高く稼げる仕事です。とはいえ、動画編集ディレクターの仕事を経験したことがない方にとっては、次のような疑問も多いのではないでしょうか?
「動画編集のディレクターに興味があるけど、どんな仕事なの?」
「動画編集ディレクターになるにはどうすればいいの?」
「年収や必要スキルはどれくらい?」
そこでこの記事では、動画編集ディレクターの仕事内容・年収・必要スキル・動画編集ディレクターになる4ステップを徹底解説します。
本記事を読めば、あなたが動画編集がまだ未経験でも、これから動画編集ディレクターを目指すことができますよ。
目次
動画編集ディレクター(動画ディレクター・編集ディレクター)とは?仕事内容
まずは、動画編集ディレクターの仕事・業務内容をわかりやすく紹介します。
動画編集ディレクターとは「動画編集者をディレクションしながら品質担保する仕事」
動画編集ディレクターとは、動画編集・映像制作の現場において、動画編集者のメンバーをディレクションしながらチームとして動画編集を行い、納品物の品質担保をする仕事です。
ただメンバーをディレクションするだけではなく、メンバーのディレクションをしながら、納品物の品質担保をすることが役割です。
動画編集ディレクターの具体的な仕事内容や流れ
動画編集ディレクターの仕事内容・流れをまとめると次の通りです。
- クライアントと打ち合わせをする
- 動画の企画や構成を立案する
- 動画編集の制作進行・スケジュール管理をする
- 品質チェック・修正依頼をする
- 動画編集者の採用活動する
- 動画編集者の教育を行う
例:Youtubeの動画編集案件における動画編集ディレクターの仕事
例えばYoutubeの動画編集案件であれば、作りたい動画の方向性をクライアントと打ち合わせをし、動画の企画や構成を考えます。
実際の作業は動画編集者が行うため、クライアントの希望の納期に間に合うよう、制作の進行・スケジュール管理を行います。
実際の納品においてはクライアントが求める品質になっているか、ディレクター自身が品質チェック、必要があれば修正依頼を行います。
これが一般的な仕事の流れですが、動画編集ディレクターは動画編集者を束ねるディレクションを行いながら品質担保する責任があります。そのため、メンバーとなる動画編集者の採用や、品質向上に向けた教育・育成も行っていきます。
動画編集ディレクターと動画編集者の違い
「動画編集ディレクターと動画編集者って何が違うの?」と思う方向けに、動画編集ディレクターと動画編集者の違いをまとめます。
動画編集ディレクターと動画編集者の比較
動画編集ディレクター | 動画編集者 |
動画編集者など関係者のディレクション・進行管理・納品物の品質担保が仕事 | 動画編集の作業自体が仕事 |
動画編集ディレクターの仕事は、動画編集者など関係者のディレクション・進行管理・納品物の品質担保が仕事です。
特に重要なのは「品質担保」です。チーム(組織)としてクライアントが求める品質の納品物を納品することが、ディレクターに求められる役割です。
動画編集者の仕事は、動画編集の作業自体です。動画編集者もクライアントの希望に合う品質の動画を作ることが求められますが、最終的な品質担保は動画編集ディレクターが負うことになります。
動画編集者を経験した後に動画編集ディレクターになるのが一般的なステップ
動画編集ディレクターを目指すには、動画編集者として経験を積んだあと、ステップアップとして動画編集ディレクターを目指すことが一般的な流れです。
なぜなら、動画編集ディレクターの仕事は、動画編集者として一定の実績を持っていないと、うまくディレクションを回せないばかりか、動画編集者から信頼を得ることも難しいためです。
うまくいっている動画編集ディレクターを見渡しても、ほとんどの人は動画編集者としてスキルや実績を積んだあと、動画編集ディレクターになっています。
ですから、動画編集ディレクターとして仕事をしていきたい方は、まずは動画編集者として経験を積むことが最初のステップとなります。
動画編集ディレクターの年収・収入相場
動画編集ディレクターの年収・収入相場は雇用体系や案件によって変わりますが、特に「雇用形態」で大きく異なります。
正社員の動画編集ディレクターの平均年収は453万円
「求人ボックス」によると、正社員の動画ディレクターの平均年収は「453万円」が相場となっています。
日本人の平均年収が約400万円ほどのため、日本の平均年収よりも高い年収を、正社員の動画編集ディレクターは目指せることがわかります。
フリーランスの動画編集ディレクターはより高年収を目指せる
一方で「フリーランス」の動画編集ディレクターだと、より高い年収を目指せます。
例えば、動画編集ディレクターとして動画編集者を束ねてチームを作っていけば、たくさんの案件をチームでこなすことができます。
クライアント数が増えてくれば売上規模も増えますから、ディレクターの収入も比例して上がります。
実際に私の周囲のフリーランス動画編集ディレクターには、年収1,000万円を達成している人もいますし、中には年収2,000万円以上を実現している方もいます。
動画編集者だと、一人でこなせる案件数はどうしても限界があります。その点で動画編集ディレクターとして複数人のチームを作っていけば、こなせる案件数をどこまでも伸ばせます。理論上は青天井に稼ぐことを目指せます。
このように、動画編集ディレクターは正社員・フリーランスで年収・収入が異なります。
どちらも日本の平均年収から比べると高いですし、フリーランスであれば頑張り次第で年収1,000万円〜年収2,000万円以上も目指せます。夢のある仕事だといえるでしょう。
動画編集ディレクターに必要なスキル
動画編集ディレクターに必要なスキルは次の通りです。
- 動画編集の基本的なスキルや知識
- 動画編集者をディレクションして案件を進めるディレクション能力
- 筋のいい企画を作る発想力
- 魅力的な動画をカタチにする演出力
- 品質担保を確実に行う責任感など
このように、動画編集ディレクターには幅広いスキルが求められます。
「こんなにたくさんのスキルを身につけられる気がしないよ」と不安に思ったかもしれませんが、大丈夫です。
動画編集者として実績を積んでいく中で、動画編集スキルや知識は理解していけますし、発想力や演出力も磨かれていきます。
肝心のディレクションスキルも、最近はディレクションのノウハウを体系的に学べる環境もあります。品質担保は責任を持って取り組めば問題ありません。
動画編集ディレクターになるには?具体的な4つのステップ
完全未経験から動画編集ディレクターを目指すステップを紹介します。結論、ステップは4つです。
- 動画編集スキルを身につける
- 動画編集者として実績を積む
- 徐々に仕事を他人に任せていく
- 動画編集ディレクターに完全移行する
1. 動画編集スキルを身につける
まずは動画編集スキルを身につけることがファーストステップです。スキルの習得方法は大きく2つあります。
- 独学で勉強する
- 動画編集スクールで学習する
動画編集ディレクターとして仕事ができる状態を最短で目指すなら、学習方法は2の「動画編集スクール一択」です。
なぜなら、独学だと時間がかかりすぎる上に、途中で挫折しやすいからです。
動画編集スクールであれば、動画編集者として副業・フリーランスで稼いでいく実践的スキルを学べます。中には「案件紹介つきの動画編集スクール」もあるため、最短数ヶ月以内の初収益を得ることも十分現実的です。
参考までに、これまで20校以上のスクールを取材や調査し「ここなら最短で動画編集者として稼げる状態になり、その後は動画編集ディレクターを目指せる」という厳選スクールをまとめると次の通りです。
- ヒューマンアカデミー動画クリエイター講座【日本有数の動画クリエイタースクール。動画編集スキルやディレクションを学べる。オンライン&全国24校舎の通学を併用できる】
- studio US【未経験からプロの動画クリエイターになるオンラインスクール。動画編集スキル・ディレクション・案件獲得ノウハウまで学べる。業界最安級の月4,584円から】
- デジタルハリウッドSTUDIO by LIG【ハイレベルな実践指導でプロを目指す】
この3校は品質が高く、卒業生実績も豊富です。
スキルがまだない方は、これらのスクールを活用することで、最短最速でスキル習得を目指していきましょう。
2. 動画編集者として実績を積む
動画編集スクールでスキルを身につけたら、動画編集者として実績を積んでいくフェーズです。
動画編集スクールで学んだことを活かせば、クラウドソーシングサイトなどを使い、個人で案件を取ることができます。
案件を取る際には「ポートフォリオ」と言われる制作実績が必要になりますが、前述した動画編集スクール3校であれば、カリキュラム中にポートフォリオまで準備できます。
- ヒューマンアカデミー動画クリエイター講座【国内有数の大手スクール。手厚いポートフォリオ制作あり。月6,300円から】
- studio US(スタジオアス)【カリキュラム中に15〜50本の動画作りを経験できる。月4,584円から。案件紹介サポートあり】
- デジタルハリウッドSTUDIO by LIG【ハイレベルな実践指導でプロを目指す】
案件受注のためには、営業分を作り、たくさんの案件に応募していくことで、未経験でも案件を取ることは難しくありません。
案件の取り方や営業分の見本は「初心者の動画編集案件の取り方・仕事の探し方5選!案件獲得までの方法を解説」で詳しくまとめているので、こちらを参考に案件獲得を目指してみてください。
3. 徐々に仕事を他人に任せていく
動画編集者から動画編集ディレクターに移行するためには、自身が行っている仕事を、徐々に他人に任せていくことが必要です。
ですからこのフェーズでは、自身の仕事をマニュアルとしてまとめて体系化し、一部の仕事から他の動画編集者に任せていくようにしましょう。
その際は、動画編集者の採用が必要になりますが、クラウドソーシングサイトで募集しても良いですし、SNSで目ぼしい方がいれば直接声がけすることも良いでしょう。
最近は動画編集者を目指す方がかなり増えているので、候補となる方を探すこと自体は難しくありません。
このフェーズで仕事を他人に任せることを進めていくうちに、ディレクションのスキルや知識も身についていきます。
どうしてもディレクションの進め方がわからなければ、前述したヒューマンアカデミー動画クリエイター講座とstudio USは、動画編集スキルだけでなく、案件進行やディレクション方法までカリキュラムで学べます。
ヒューマンアカデミーやstudio USのようなスクールで動画編集を学べば、ディレクションの基本的な知識も一緒に学ぶことができますよ。
4. 動画編集ディレクターに完全移行する
仕事を他人に任せることが進んでいったら、いよいよ動画編集ディレクターに完全移行するフェーズです。
動画編集ディレクターに完全移行したら、自分自身は動画編集の作業はせず、動画編集者のディレクションを行い、品質担保に徹するようにしましょう。
動画編集ディレクターとしてたくさんの案件をこなすためには、たくさんの動画編集者が必要です。メンバーの採用に時間をかけて、チームとして強い状態を作っていけば、さらに多くの案件を受注できるようになっていきます。
このように、動画編集ディレクターを目指すなら、まずは動画編集スキルを身につけ、動画編集者として実績を積み、徐々に仕事を任せていくことがステップです。
このステップを飛ばさずに行動していけば、リスクを抑えて、高い確率で動画編集ディレクターとして食べていくことができますよ。
まとめ
最後に、多くの動画制作会社の社長と話をしていて思いますが、最近は動画編集ディレクターの数がとにかく足りていません。
動画編集ディレクターは一般的な動画編集者よりも稼げる上に、チームを作れば時間の自由度も格段に上がります。その上、需要が高くて供給が少ないため、過当競争に巻き込まれる心配も少ないです。
動画編集ディレクターに興味があるなら、チャレンジすべきは間違いなく今です。今ならまだライバルが少なく、今回紹介したステップで一歩ずつ行動すれば、先行者優位を築けます。
動画編集ディレクターとして経験を積んでいけば、後から参入してくる人に追い抜かれる可能性も少なくなります。その頃にはあなたは、後続が追いつけないほど、遥か前方まで進んでいるからです。
いずれにしても、未経験の方であれば、まずは動画編集スキルを身につけ、動画編集者として実績を積むことから始めましょう。
最短でスキル習得・実績まで積める動画編集スクールは「動画編集スクールおすすめ11選比較」でまとめているので、続けてチェックしてみてください。
- ヒューマンアカデミー動画クリエイター講座【全国規模の大手スクール。月6,300円から】
- studio US【未経験からプロの動画クリエイターを目指すオンラインスクール。月4,584円から】
- デジタルハリウッドSTUDIO by LIG【ハイレベルな個別指導でプロのクリエイターを目指す】