- 海外営業の仕事って面白そうだけど、実際のところ、やりがいってどのようなものなんだろう?海外営業の大変な面も含めて、海外営業経験者に聞きたい
本記事では上記のような疑問に、海外営業経験者の僕が答えていきます。
僕は新卒で日系大手グローバル企業に入社。貿易の仕事を通じ、北米、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど、世界中とビジネスをしてきました。20代でアフリカへの海外駐在も経験し、海外営業の楽しいところも、逆に大変・辛いことも全て経験してきました。
海外営業の仕事に興味を持つ人は多いため、「海外営業のやりがいや大変さは実際どうなのか」について、僕自身の体験談を交えて語っていきます。
目次
海外営業でやりがいや楽しさ、魅力を感じたこと3つ
- 海外を相手にビジネスができるダイナミックさ
- 価値観も文化も異なる外国人とともにに仕事を進めていく面白さ
- 出張で世界中を飛び回れたこと
それぞれ解説しますね!
1. 海外を相手にビジネスができるダイナミックさ
海外営業は、海外を相手にした仕事です。このスケール感が、個人的にはとてもやりがいがありましたね。
例えば僕の場合、冒頭でも書きましたが、貿易関係の仕事をしていました。輸出事業や輸入事業をやっていたので、北米、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど、様々な国や地域の企業を相手に、様々な物を扱っていたんですよね。
金額規模も数十万円の取り扱いから、数億円を超えるものまで、自分の裁量で動かす金額の規模感は、最初はかなり戸惑いはあったものの、途中からはやりがいに直結しました。
自分が携わった商品が、現地の生活に馴染んで使われているのを見たときは、「この仕事をやっていて良かったな」と思いましたね。
2. 価値観も文化も異なる外国人とともに仕事を進めていく面白さ
生まれ育った環境も価値観も文化も異なる外国人と、一緒に仕事を進めていく過程自体が、個人的にはとても面白く、やりがいを感じていました。
例えば僕の場合、日本に拠点を置きつつ、各国のメンバーと協働してプロジェクトを動かしていました。
アメリカのロサンゼルス向けの輸出プロジェクトでは、ロサンゼルス支店のチームメンバーと打ち合わせをしながら進めていく、その過程で信頼関係も築かれていきました。
また、タイからの輸入プロジェクトでは、バンコク支店のチームメンバーとあーでもないこーでもない言いながらプロジェクトを進めて行き、最終的に億単位の案件を成功させました。
外国人と一緒に仕事を進めることは大変なことも多いものの、一つの案件を成立させた時の喜びはひとしおでした。
3. 出張で世界中を飛び回れたこと
仕事を通じ、世界中を出張で飛び回っていたときは、個人的にやりがいを感じる場面が多かったです。
僕は学生の頃から世界中を旅することが好きでしたが、出張を通じて初めて訪れた国も多かったです。例えばアフリカは、出張で初めて訪れました。
テレビの世界でしか見たことがない世界に飛行機で降り立ち、現地の空気を吸った瞬間の高揚感は、いまでも忘れることができません。
- 海外を相手にビジネスができるダイナミックさ
- 価値観も文化も異なる外国人とともに仕事を進めていく面白さ
- 出張で世界中を飛び回れたこと
逆に、海外営業で大変さやきついと感じたこと3つ
面白く、やりがいも強い海外営業ですが、一方で、大変だったことや辛かったこともありました。
- 語学面が最初は特に大変だった
- 外国人との協働場面や、外国人への交渉場面で苦労した
- 時差の問題があり、生活が少し不規則になった
この3つです。こちらもそれぞれ体験談含めて解説しますね。
1. 語学面が最初は特に大変だった
まずは語学面。これは僕自身もとても苦労しました。
僕の場合、学生の頃から英語を勉強していましたが、それでも世界各国の外国人と英語で交渉し、信頼関係を築いていくプロセスは、なかなか大変でした。
海外営業の場合、実際にやり取りする顧客は日系顧客、かつ現地に駐在している駐在員や、現地採用の日本人というケースも多いです。そのため、そういった環境下であれば、語学が多少できなくても仕事は進みます。が、それでも外国人は必ずどこかのフェーズで入ってくるため、何れにしても語学は必要不可欠です。
なお僕が見てきた中では、語学ができない方は現地人と信頼関係を築けていないケースが多かったです。一方、語学が堪能な方は、現地の人と十分なコミュニケーションを取り、大きな信頼を得ていました。
そうやって築いた関係は、プロジェクトが終わっても続いていますね。一生の関係だと思います。
2. 外国人との協働場面や、外国人への交渉場面で苦労した
外国人との仕事はやりがいが強かったものの、同時に苦労もたくさんしました。
事例:外国人スタッフとの協働シーンで苦労したこと
例えば、外国人スタッフとの協働シーンの場合、基本的に時間にルーズな方が多かったです。日本人のように、分単位で、正確な仕事をできるような方は、正直少なかったです。
そのため、例えば輸出プロジェクトにおいては、期限内にとある製品を現地に納入しなければいけなかったものの、予定外のトラブルや遅延が多発し、危うく間に合わなくなるケースも多かったです。
もちろん、物凄く優秀で几帳面な外国人もたくさんいましたよ。それでも全体レベルでいえば、やはり日本の仕事のクオリティ(スピードや品質観点でいえば)は、世界トップクラスなんだなと感じましたね。
事例:外国人顧客との交渉シーンで苦労したこと
外国人顧客との交渉シーンは、僕自身にさらに苦労しました。
例えばイギリス向けのセールス案件の際は、当時のイギリス駐在員の日本人と、イギリス人のセールススタッフ、僕の3名でイギリス企業の担当相手に交渉を行いましたが、相当に粘り強い交渉が求められました。
特に金額面の折り合いなどは、国や担当にもよりますが、しつこく粘られることが多かったですね。
3. 時差の問題があり、生活が少し不規則になった
どこの国とビジネスをするかにもよりますが、海外を相手にすると時差の問題があります。そのため、夜遅くに電話会議が入ったりと、生活が不規則になる場面もありました。
例えばヨーロッパやアフリカの場合、時差はだいたい7時間前後のため、現地時間が9時の場合でも、日本時間は16時です。そのため、ヨーロッパ相手のビジネスにおいては、日中に仕事が完結することが多く、この点は大変ではありませんでした。
一方アメリカや南米相手となると、時差は真逆になるので、不規則にならざるを得ない場面もありましたね。
とはいえ僕の場合はそこまで夜中に電話MTGなどはなかったので、大変さは軽微でした。これは人によると思います。
- 語学面が最初は特に大変だった
- 外国人との協働場面や、外国人への交渉場面で苦労した
- 時差の問題があり、生活が少し不規則になった
【実際どうなの?】海外営業になってみてよかった?【結論良かった】
結論、僕自身が海外営業になって良かったです。
やりがいを感じること、また大変なことも多かったですが、それでも楽しかった記憶の方が、圧倒的に優っているからです。
そもそも海外営業で感じる「苦労」は、中長期的な視点でみれば、全部自分にとって「プラス」になります。
これからの時代、日本だけで閉じるビジネスは減り、どんな企業も海外相手にビジネスをしていく時代になります。
そういう時、海外を相手に仕事をし、外国人と協働した経験は必ず活きますから。転職市場でもグローバル経験は評価されますし、自分の可能性を拡げる意味でも、海外営業の仕事はおすすめです。
大変なことやストレスを感じることはありましたが、仕事がつまらないということは個人的にはありませんでした。大変なこともひっくるめて、全部経験できて本当に良かったと僕は思っています。
まとめ:海外営業は大変なこともあるが、それ以上にやりがいが大きいのでオススメ
述べてきた通り、海外営業の仕事は大変なこともあるものの、それ以上にやりがいが大きかったです。
なので、海外営業の仕事に興味があるなら、一度真剣に、海外営業を目指すことを検討してみると良いと思います。
幸い、いまは就職市場、転職市場が売り手市場であり、どこの企業も人材不足です。特にあなたが英語やその他言語のスキルがあるなら、未経験でも海外営業として採用されるケースは十分にあります。
また語学ができない場合でも、未経験から海外営業になることは可能です。具体的な方法は、「海外営業の転職事情やおすすめの業界」の記事でご紹介しているので、興味あれば参考にしてみてください。
海外を舞台に仕事をすることは本当に楽しく、やりがいが大きいです。海外営業の仕事を通じ、刺激的かつ面白い働き方を実現してみませんか?
今から行動すれば、1年後は「海外」で仕事をしているかもしれませんね。