僕は新卒で大手グローバル企業に入社し、20代でアフリカへの海外駐在を経験しました。海外駐在としてはアフリカを起点に、アジア、北米、ヨーロッパなど、世界中を飛び回って仕事をしてきました。
そのような経験があるため
- 20代で海外駐在になって実際どうだった?
- 収入はどれくらいだったの?
- そもそも20代で海外駐在はどうやったらなれるの?
こういったことをよく聞かれるんですよね。
そこで本記事では、「20代海外駐在員のリアル」について、20代で海外駐在となった僕が、実体験からご紹介します。
これから海外駐在を目指したい20代など若手の方にとっては、参考になるかと思います。3分ほどで読めますので続きをどうぞ。
目次
20代で海外駐在になって実際どうだったか?【20代の海外赴任経験のリアル】
結論、20代で海外駐在・海外赴任を経験できて本当によかったです。
何が良かったかというと、以下のことですね。
▼20代で海外駐在になって良かったこと
- 20代では到底実現できない収入が得られた
- これからの時代に必要不可欠なグローバル経験をいち早く積めた
- 仕事を通じて語学が身についた
- 就職・転職など、30代以降のキャリアが有利になった
- 時間的余裕があったので新しいことを始められた(僕の場合は副業)
これらのことです。一つずつ詳細を話していきますね。
20代では到底実現できない収入が得られた
まず良かったことは、20代では到底実現できないような高収入が得られたことです。
現金な話で恐縮ですが、例えば僕の場合、海外赴任時は20代ながらも年収1,000万円は超えていました。
そもそも、20代で年収1,000万円稼げる会社は少ない
20代で年収1,000万円を稼げる会社は限られます。
例えば20代で年収1,000万円を目指せる会社は、総合商社や外資系金融、広告代理店、外資系IT、外資系メーカーのマネジャー職以上など、一部の業界や企業となります。こういった企業は入社することがとても大変です。
一方、海外駐在になることは、戦略的に行動していけば、実はそこまで難易度高くありません。事実、就職難易度がそこまで高くない企業でも、駐在員を多く輩出している企業はたくさんありますからね。
にもかかわわず、これらの企業並みに、高い年収を目指せる。それが海外駐在員なんですよね。
収入だけではない、駐在員の福利厚生の良さ
海外駐在員の場合、良いのは収入だけではありません。駐在員には恵まれた福利厚生も存在します。
例えば、以下のようなものです。
- 豪華なマンションに会社負担で住める
- 車もガソリンも会社負担
- さらにはお手伝いさんもつく
- ジムも無料
上記は僕の例ですが、ただでさえ高い収入に加え、上記のような福利厚生もあるんですよね。
額面収入以上に、手取りは更に増える
加えて海外駐在になると、税金の控除が少なくなるため、額面以上に手取りも増えます。
具体的に言うと、額面収入が日本にいるときの1.7倍くらいになる一方、手取りは2.0倍になるイメージですね。
そのような状態でしたので、20代のうちからかなり蓄財はできました。
いまの時代は資本主義です。ですから当然ながら、若いうちに資本となる元手を作った方が、30代以降の人生がグッと楽になります。
だからこそ、資産形成の意味では、20代から海外駐在になるメリットは特に大きかったと感じますね。
これからの時代に必要不可欠なグローバル経験をいち早く積めた
グローバル経験を積めたことも、20代で海外駐在員になってよかったことです。
敢えて説明するまでもないと思いますが、少子高齢化、年金不安などの問題が山積みの日本は、もはや成長国家ではなく衰退国家です。
だからこそ、特にいまの20代30代は、日本ではなく「海外で外貨を稼ぐ力」をつけることが、この先の人生を生きていく上では必要不可欠となります。
海外駐在を経験し、世界で外貨を稼ぐとはどういうことなのか。身を以て経験できたことが、個人的には本当に良かったことですね。
海外はビジネスチャンスがたくさんあります。例えば僕は「貿易」の仕事で駐在していましたが、貿易なんてそこら中にチャンスがありますよ。そういう事実は、自ら海外に出て経験しないと見えてこないものです。
「日本が衰退するなら、海外に出て稼げばいい」
迷いなくそう思えるようになったことが、個人的に海外に出て成長したことですね。
仕事を通じて語学が身についた
海外駐在を通じて「語学力」が身についたことも、20代で海外駐在になってよかったことです。
僕は海外赴任する前から英語を勉強していましたが、日々英語を使ってビジネスや生活をする中で、実践的な語学力が身についたと感じます。
例えば僕の場合、会社のメンバーはほぼ全て外国人でしたし、日々の商談相手も外国人でした。
また私生活においても、あえて外国人コミュニティに入っていき、スポーツなどをしていました。そのため、本当に英語漬けの日々でした。
一方、海外駐在員の中には、日本人ばかりで集まり、日本語ばかり使っている駐在員も少なからず存在しました。そういった方は、僕がみていた中では、全くと言っていいほど語学ができるようになっていなかったですね。
だからこそ、これから駐在員をあなたが目指し、語学もできるようになりたいなら、日本人ばかりでつるむのではなく、外国人コミュニティに積極的に入っていくことをオススメします。そうすれば、海外駐在を通じて、世界中どこへいっても困らない語学力が身につきますよ。
就職・転職など、30代以降のキャリアが有利になった
30代以降のキャリアが有利になったことは、20代のうちに海外駐在員になったからこそ、得られたことです。
僕は海外駐在後に転職活動をしましたが、駐在経験が評価され、多くの優良企業から内定をもらうことができました。
実例をあげると、世界時価総額ランキングトップ10に入る、某外資系IT企業の内定も勝ち取ることができました。他にも日系大手、優良ベンチャーなど、多数引き合いを受けることができました。
20代の若さで海外駐在経験がある人は少ないです。だからこそ、海外経験が活きる「外資系」や「日系グローバル企業」への転職では、特に有利に働きますね。
なお、海外駐在と転職の関係については「海外駐在経験は転職に有利?元駐在員で現在転職支援をしている僕が解説」の記事で詳しくご紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
▼海外駐在と転職の関係はこちら
時間的余裕があったので新しいことを始められた(僕の場合は副業)
時間的な余裕ができ、新しいことにチャレンジできた点も、20代で海外駐在になってよかったことです。
これは海外赴任する国や地域、業界や企業にもよりますが、残業が少ない海外駐在員も実は一定数存在します。
例えば貿易の世界なら、物量が少ない国やエリアに赴任している海外駐在員ですね。はっきり言って、彼らは残業が少ないです。
貿易の場合、当然ながら物量が多いと、日々やる業務は多くなり、残業も多くなりがちなんですよね。例えばタイや香港は貿易の中心でもあるため、駐在員も忙しいケースが多いですね。
一方カナダやオーストラリアなどは、物量はそこまで多くありません。そのため、駐在員のワークライフバランスは整っているケースが見ていて多かったです。
僕がいたアフリカは、物量は一定あったものの、決して多くはなかったです。そのため、時間的余裕はありました。ですから僕の場合、空いた時間を使って「副業」していましたね。
僕は副業で「貿易事業」や「Web事業」をやってましたが、現在は当時始めたビジネスが発展してきており、毎月100万円以上は安定した副業収入が入ってきています。それもこれも、海外駐在で時間的余裕を作れたからだと思います。
前述通り、時間的余裕は駐在員の環境によって大きく変わるため、一概に駐在員全員が全員、時間を作れるかどうかは定かではないです。ですが、そのようなワークライフバランスに恵まれた環境に当たる可能性も秘めているのは、海外駐在の良さですね。
まとめると、
▼20代で海外駐在になって良かったこと
20代では到底実現できない収入が得られた
これからの時代に必要不可欠なグローバル経験をいち早く積めた
仕事を通じて語学が身についた
就職・転職など、30代以降のキャリアが有利になった
時間的余裕があったので新しいことを始められた(僕の場合は副業)
これらが20代で海外駐在を経験して、良かったことですね。
20代で海外駐在になって感じたデメリットや大変だったこと
個人的に20代の海外駐在は全般的に大満足だったものの、人によっては、20代で海外駐在をするデメリットもあると感じました。
20代の期間を日本で過ごせない
20代の10年間のうち、一部の期間は日本で過ごせないことは、人によってはデメリットに感じるでしょう。
年齢にもよりますが、仮に25歳で海外駐在になり、赴任期間が5年以上となった場合は、20代の約半分を海外で過ごすことになります。
20代は日本で暮らしたい、思い出を作りたい、日本でないとできないことがある、そう感じる方にとっては、海外駐在員は場所の制約が生まれるため、海外駐在はデメリットになります。
とはいえ、海外駐在を希望している時点で日本に強いこだわりがある方は少ないでしょう。
また、海外駐在中であっても日本へ出張で帰ってくるケースはありますし、長期休暇で日本に滞在することもできます。事実、僕もアフリカへ駐在していた時は、年末は2週間近く日本に帰ったりしていました。
このあたりは価値観によって分かれることのため、あなたが日本にいることに強い拘りがなければ、デメリットにはならないと思います。
他には、20代のうちから日本で持ち家&マンションを購入していた人だと、自宅購入してすぐに海外駐在員になり、持ち家&マンションの処理に苦労している人もいました。
20代から海外駐在・海外勤務を実現するためには?
結論、20代から海外駐在・海外赴任を目指す方法はいくつかあります。
1番スタンダードなのは、海外駐在員を多く輩出している「日系グローバル企業への就職、転職」ですね。この方法が、最も海外駐在員になりやすいです。
例えば、僕が世界中をこの目で見てきた中で、海外駐在が多かった業界・企業は以下の通りです。
- 自動車メーカー(トヨタ自動車、ホンダ、日産など)
- 自動車部品メーカー(デンソー、矢崎総業、アイシン精機、ブリヂストン、住友ゴム、豊田紡織など)
- 電機メーカー(SONY、パナソニック、キャノンなど)
- 商社(三菱商事、住友商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、豊田通商、双日など)
- 化学(住友化学、東レなど)
- 銀行(三菱UFJ、三井住友銀行など)
- 海運(日本郵船、商船三井など)
- 航空(ANA、JALなど)
- 物流(日本通運など)
- コンサル(アクセンチュア・PwCなど)
- IT(NTTデータなど)
上記の通りです。
学生の方であれば、新卒でこれらの業界・企業へ入社を目指しましょう。そうすれば、海外駐在の道は大きく拓けます。
一方社会人の方は、上記の業界・企業に転職することが第一歩です。転職の場合は「駐在案件」の求人も存在するため、直接応募し採用されれば短期間で駐在員を目指せます。
いまは売り手市場のため、1ランク、2ランク上の企業に転職することも叶うタイミングです。多少背伸びと感じても、チャレンジしないと一生夢は叶いませんから、まずはトライしてみることが必要です。
なお、大手グローバル企業の求人に強かった転職エージェントはJAC Recruitmentでした。まずは日本で大手グローバル企業へ転職し、その会社で実績を上げて、将来海外駐在員を目指したいなら、JAC Recruitmentで相談してみることをおすすめします。
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なお、
- より詳しい海外駐在になる方法は「海外駐在員になるには?海外赴任したい方向けに元駐在員の僕が解説【海外勤務できる企業も紹介】」で、
- 海外駐在含めた海外勤務全般をするための方法は「「海外で働きたい」を叶える現実的な仕事・職種を1から挙げていく【海外で働くステップ】」で
それぞれ紹介しています。海外駐在、海外勤務したい方はこちらも参考にどうぞ。
▼海外駐在になる方法はこちら
▼海外駐在含め、海外で働く方法はこちら
まとめ:20代から海外駐在は得るものばかり【20代だからこそ目指そう】
記事の内容をまとめます。
- 20代から海外駐在になって、普通では得られない高収入、海外で稼ぐ力、語学力などが得られた
- 20代で海外駐在になるためには日系グローバル企業への就職/転職が最も近道
- 20代で海外駐在は得るものが多いため、目指すべき
上記の通りです。
繰り返しになりますが、僕は20代で海外赴任を経験できて本当に良かったと感じています。駐在で培った資産(お金、海外でビジネスする力、語学力、キャリア)が、いまの僕の人生をかなり楽にしてくれているからです。
前述通り、これからの日本は問題が山積みです。20代は税金や社会保険料の増額も免れず、何も対策をしていないと、生活はどんどん苦しくなる一方です。
日本の未来は変えられないですが、あなたの未来はいくらでも変えられます。長期的に良い人生を築こうと思うなら、日本を飛び出し、海外で生きる力は必要不可欠です。
20代で圧倒的な経験を積めば、30代以降の人生で大きな差がつき、楽できますよ。その経験として、海外駐在員はやはりおすすめです。
- JAC Recruitment:ハイクラス向けの転職エージェント。20代で海外駐在員を目指すならまずはここに無料登録し、情報収集から始めることがおすすめ
- doda X:パーソルキャリア社が運営するするハイクラス向け転職サービス。無料登録しておくだけで、厳選されたグローバル求人のスカウトが届く。無料登録必須。
海外駐在の年収事情は「海外駐在員の給料・年収事情について元駐在員が暴露する【結論、稼げる】」でまとめているので、こちらもぜひチェックしてみてください。