人類発祥の地、アフリカ。日本人からすると馴染みのない地だが、この地には日本人の想像を遥かに超える美しい景色や街並みが多数存在する。
僕はもともとアフリカに住んでいた。20代半ばのときだ。初めてアフリカの地を訪れる前は「一体どんな世界なんだろうか?」「広大な大地に、動物や民族が暮らしているのだろうか?」と想いを膨らませていた。
そして、実際に降り立ったアフリカの地は、僕の想像を遥かに超えた、壮大な大地、息づく動物、そして多様な文化や人々が暮らしていた。僕は、アフリカの虜になった。
さて、アフリカの本当の情報は、ネット上には正直まだ少ないのが事実だ。僕もアフリカに行く前は書店やネットでアフリカのことを調べたが、それでも本当の姿を記しているものは少なかった。だからこそ、僕のように現地で実際に住み、生活をした人の情報は貴重だと思っている。
アフリカに在住していた経験があり現地のことを知り尽くしている僕が、本当におすすめできるアフリカのスポットを紹介していく。 今回は、アフリカ観光では外すことのできないサファリで、僕が本気で厳選した3つのスポットを紹介する。
南アフリカ最大、動物の楽園「クルーガー国立公園」
golden ellie | golden ellie | Steve Slater | Flickr
Lion in Kruger National Park | Pam Lane | Flickr
最高のサファリだった。クルーガー国立公園は南アフリカ共和国の北東部にあり、南アフリカ最大にして、アフリカでも有数のサファリである。その大きさは日本の四国がすっぽりと収まるほどに巨大であり、アフリカの雄大さを存分に感じさせる場所だ。
国立公園内にはとてつもない数の野生動物たちが生息する。アフリカのサファリでは「ビッグ5」と呼ばれる動物を見ることがサファリの1つの目標であり、成果の指標として使われるのが一般的だ。ビッグ5に入る動物は「ライオン」「ヒョウ」「象」「バッファロー」「サイ」の5種類であり、この5種類の動物は、南アフリカの5種類の紙幣にもそれぞれ描かれているほど、この国では特別な存在なのだ。
もちろん、クルーガー国立公園にはこの5種類の動物は山ほど生息し、それは南アフリカの他の国立公園の規模を遥かに凌駕している。チーターやキリン、カバやハイエナなど、日本人が想像できる動物は大抵生息している「動物の楽園」と呼べる地だ。
国立公園内には多数のサファリリゾートが存在し、夕暮れ時にディナーをしながら目の前に広がる景色と動物を眺める時間も至福の時だ。おすすめのホテルはライオンサンズ・サビサンドだ。ラグジュアリーなサファリロッジとして現地でも有名なロッジであり、最高のサファリ時間を堪能できる格別な場所だ。
日本ではまだ知られていないが、南アはワインの産地として世界的に有名な国だ。その品質はイタリアのワインにも引けをとらないものなので、ワインとチーズを堪能しながら象を眺めるなんて贅沢もできるのがこのクルーガー国立公園の滞在の魅力でもある。
南アフリカへの旅行はツアーが一般的だが、南アフリカの有名観光地であるケープタウンを併せていく場合、旅慣れた上級者であればフリープランでいくことをオススメする。クルーガー国立公園へのアクセスはヨハネスブルグ空港からクルーガー国立公園内のスククーザ空港まで航空便が出ている。スククーザ空港からはレンタカーを借りて自分達で運転して動物を探すも良し、送迎でホテルに到着後、レンジャーと呼ばれるサファリのベテランが率いるサファリツアー用の車で国立公園内をサファリドライブするのも良い。旅慣れていない人はツアーでいくのが無難だ。ほとんどの日本人観光客はツアーでいっている。
クルーガー国立公園を含め、魅力が詰まった南アフリカは一生に一度は絶対に行くべき場所として、僕は全力でオススメしたい。
ヌーの大移動で知られる、ケニア最大の「マサイ・マラ国立保護区」
Maasai Mara Buffalos – Kenya 2014 | Ralf Κλενγελ | Flickr
Thursday morning – Maasai Mara Kenya | Ralf Κλενγελ | Flickr
マサイ・マラ国立保護区は、ケニアとタンザニアの国境に存在する、ケニアの国立保護区だ。皆さんも知っているマサイ族はケニアの民族だが、マサイ族のマサイとマラ川のマラが名前の由来となっている。
マサイ・マラ国立保護区で最も有名なのは「ヌーの大移動」。マサイ・マラ国立公園はタンザニアのセレンゲティ国立公園と隣接をしており、7月から10月にかけて、ヌーが国境を大移動する光景を目の当たりにすることができる。その迫力は日本にいたらまず味わえないスペクタクルなもの。日頃の自分の悩みがどれだけちっぽけなものか、この地にいたら感じることだろう。もちろん、マサイ・マラ国立公園にもビッグ5は数多く存在する。
アクセスは中東のアブダビ経由でケニアのナイロビに入れる。ここはツアーで参加するのが良いだろう。この光景を見るまでは絶対に死んではいけない。生命の息吹を肌で感じることができる特別な場所である。
アフリカで最も有名なサファリ、タンザニアの「セレンゲティ国立公園」
Serengeti | Looking down from a balloon on the Serengeti ear… | Flickr
タンザニアにあるセレンゲティ国立公園は、アフリカでも最も知られたサファリとして有名。セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」を意味する。果てしなく広がる平原の視界には、無数の動物達の生活を望むことができるのだ。
セレンゲティを代表する動物はヌーであり、約3割の動物がヌーとされている。前述の通り、セレンゲティ国立公園はマサイ・マラ国立公園に隣接しているが、ちょうどヌーを観れる時期が両者で逆になっているので、それを参考に行くと良い。セレンゲティでは、12月から6月の雨季にかけて草原一面に広がるヌーを観ることができる。その姿は圧巻の一言だ。
アフリカへ行こう
アフリカのサファリは日本のサファリとは比べものにならない迫力のものばかりであり、中でも今回取り上げた3箇所は格が違う。アフリカにはサファリ以外にも日本人に知られていない素晴らしい魅力が多数存在するので、アフリカに在住していた僕が知る本当のアフリカの姿を、今後もこのブログで伝えていく。
「そうだ、アフリカへ行こう」と思う人は今後、遅かれ早かれ間違いなく増えるだろう。旅好きのあなたは、アフリカはチェックしておかないといけない。日本人がまだ少ない今だからこそ、現地での体験は貴重な経験になるのだ。
アフリカ旅行を自由に満喫するなら個人旅行がおすすめだが、旅の上級者でないと難しいのは事実だ。ほとんどのアフリカ旅行者はツアーで行っているので、アフリカ旅行が初めてであればツアーでいこう。クラブツーリズムはアフリカ旅行を多く扱っていておすすめだ。一生に一度行くか行かないかのアフリカ旅行、最高の思い出を作って欲しい。
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