シンガポールで働くには?日本人向けの仕事や就職、移住する2つの方法をプロが解説

【シンガポールで働く方法】仕事や職種、就職するまでのSTEPをプロが解説

 

「シンガポールで働きたい…でも、海外で働いたこともないし、こんな私でもシンガポールで働くことはできるのかな…」

「シンガポールで働くにはどうすればいいの?移住後に日本人でもできる仕事はある?」

「シンガポールで日本人が就職する方法は?」

 

このような疑問に答えていきます。

 

早速結論ですが、未経験からでもシンガポールで働くことは可能です。

 

これを書いている僕のことを簡単に紹介すると、学生のころカナダへ留学し、新卒で貿易関連のグローバル企業へ入社。20代半ばでアフリカへの海外駐在を経験しました。

 

僕が所属していた会社は「シンガポール」にも現地法人があり、仕事上絡みも多かったことから、当時は頻繁にシンガポールへ出張していたんですよね。

 

シンガポールは街がきれいで、ご飯も美味しいし、本当に良い国でした。国土こそ狭いですが、週末に電車でマレーシアへ観光やゴルフにフラッといけますし。タイなどリゾート地も近いですし。日本の喧騒を離れ、シンガポールに移住して住みたい、働きたいと思う理由はよくわかります。

 

とはいえ、海外移住の経験がなかったり、海外で働いたことがない場合、どのように行動していけばシンガポールで暮らして働けるか、イメージは全くつかないはず。

 

僕は現在転職支援の仕事をしていることから、シンガポールで働くために必要なステップをプロの立場から解説できます。また、実際に現地で働く日本人も多く知っているので、そのあたりのリアルな情報も日々入ってきています。

 

そこで今回は、僕の経験や知見をもとに、シンガポールで働くための仕事や職種、方法を、わかりやすく解説していきます。

 

記事を読めば、シンガポールで働くためにはどんな仕事があるか、これからどのように行動していけばいいかがわかりますよ。5分ほどで読める文量です。シンガポールで働くことに興味がある方は続きをどうぞ。

 

本記事と一緒に読みたい

※なお、シンガポールだけでなく「海外のどこかで働きたい方」は、以下の記事もあわせて読むと、海外で働くことの理解が深まるのでおすすめです。

関連記事:「海外で働きたい」を叶える現実的な仕事・職種を1から挙げていく【海外で働くステップ】

 

シンガポールで働きたい日本人が、シンガポールで働く2つの方法

シンガポールで働きたい人が、シンガポールで働く2つの方法

 

  1. 現地企業への就職・転職
  2. 海外駐在員として赴任

 

現実的にシンガポールで働く方法は大きくこの2つです。

 

それぞれ解説しますね。

 

1. 現地企業への就職・転職

現地企業と契約を結び、働く、これがシンガポールで働く一つ目の方法です。

 

この現地企業への就職・転職ですが、さらに以下の2つに分けることができます。

 

  1. 外資系企業の現地法人・支店へ就職する
  2. 日系企業の現地法人・支店へ就職する

 

上記の通りです。

 

1. 「外資系企業」の現地法人で就職するパターン

外資系企業の現地法人・支店とは、日本ではない「海外資本」の会社で働くことです。

 

例えば、GoogleやApple、FacebookやAmazonのシンガポール支社と雇用契約を結び、働くこと。これは外資系企業の現在法人で働くことです。

 

2. 「日系企業」の現地法人で就職するパターン

もう一つの日系企業の現地法人・支店は、先ほどと逆で、日本資本が入った海外法人のことです。

 

例えば、三菱商事のシンガポール支社や、トヨタ自動車のシンガポール支社ですね。この場合、日本の三菱商事やトヨタ自動車ではなく、現地の三菱商事やトヨタ自動車と雇用契約を結ぶことになります。

 

このように、外資系と日系、それぞれどちらかに就職する方法があります。

 

外資系企業と日系企業、海外就職はどっちが就職しやすいの?

僕がこれまで見てきた中で、就職しやすいのは日系企業の現地法人でしたね。

 

実際、日系企業の現地法人で働く日本人は、シンガポールにも多かったです。

 

実際の事例:僕が見てきたシンガポールで働く日本人

例えば、日系企業の商社や物流企業のオフィススタッフは、日本人スタッフが一定数いましたね。

 

商社や物流は多くのスタッフが必要となります。海外とのやりとりをするカスタマーサービス、船会社、航空会社とやり取りをするオペレーションスタッフ、通関の仕事に通関担当などがあります。もちろん営業もいます。カスタマーサービスあたりは、日本人向けの求人数も多いですね。

 

一方、外資系企業の現地企業への就職も目指せなくはないですが、よほど技能や経験がないと、企業からすれば採用メリットはあまりないです。

 

なぜなら、日系企業の場合は「日本語」のニーズがやはり強い一方、現地企業は日本語ニーズがないことも多く、日本人のアドバンテージを活かしづらいからです。

 

なので、日系企業の現地法人の方が、未経験から就職を目指すならチャンスは大きいですし、実際に多くの日本人は「日系企業」で働いているんですよね。

 

現地就職する方法のまとめ

  1. 外資系企業の現地法人・支店で働く
  2. 日系企業の現地法人・支店で働く

 

2. 海外駐在員として赴任

もう一つは、海外駐在員として赴任する方法です。

 

現地就職と大きな違いは、海外駐在員の場合は日本法人と雇用契約を結び、日本から海外へ駐在する部分です。雇用契約を結ぶ先が、現地法人か、あるいは日本法人か、この違いなんですよね。

 

「海外就職」と「海外駐在」の大きな違い

やはり待遇面ですね。もらえる給料、生活レベルなどどれを取っても、海外駐在の方が恵まれています。

 

例えば、海外駐在員の場合、

 

  • 日本にいるときの1.5倍近くの給料を額面でもらえる
  • 家賃なし(または1割くらい負担)で豪邸に住める
  • お手伝いさんがついてくる
  • 国によっては運転手もついてくる

 

こんな感じで、とにかく待遇面は恵まれています。

 

海外就職の場合、待遇面は駐在員に劣る

一方海外就職の場合、ここまで豪華な待遇面はありません。シンガポールであれば、だいたい$3,000〜$5,000くらいの求人が多いですね。日本円にすると、30万円〜50万円です。

 

僕がいた会社のシンガポール法人で働いていた現地就職の日本人スタッフは、だいたい$4,000でしたね。

 

一見高そうに感じますが、シンガポールは物価や生活水準も高いですからね。そういう意味で、生活レベルは日本とあまり変わらないかなと思います。

 

海外駐在する方法のまとめ

  • 日本にある日系企業と雇用契約を結ぶ⇨海外駐在へ

 

日本人がシンガポールで働ける仕事・職種

日本人がシンガポールで働ける仕事・職種

 

商社などを例に挙げましたが、日本人がシンガポールで働ける仕事や職種はまとめると以下のような感じです。

 

シンガポールで働ける仕事・職種
  • メーカー
  • 商社
  • 金融
  • サービス

 

こういった業界がシンガポールの求人としては多いですね。

 

この辺りは他の国とあまり変わらないですね。

 

実際の求人は海外就職に強いエージェントでチェックすることができます。リクルートエージェントが日系企業のシンガポール求人には強いので、登録してチェックしてみることがおすすめです。

 

シンガポールで働くために必要なビザ

シンガポールで働くために必要なビザ

 

シンガポール含め、海外で働こうと思ったら「ビザ」が必要です。

 

シンガポールで働くための就労ビザは、大きく以下の2つとなります。

 

  1. EP(マネジメント経験や専門性、学歴など要件高め)
  2. S Pass(EPより要件低め)

 

それぞれ解説しますね。

 

EPについて

上記記載の通り、EPの方がより高度な技術、経験を持った方向けのビザとなります。

 

EPの要件
  • 月額固定給与3,600ドル以上
  • ・分な学歴を持っていること(大卒以上など)
  • ・ネジメントや専門性が高い分野で内定が出ていること

など

 

S Passについて

一方S Passは、EPより要件が低めです。こちらは一般事務やカスタマーサービス、小売・飲食・旅行のスタッフなどが該当します。

 

S passの要件

・月額固定給与2,300ドル以上

・一定の学歴を持っていること(大卒、短大、専門卒など。専門卒は1年以上のフルタイム学校)

など

 

その他のビザ

その他でいうと、

 

  • 起業家向けのAP(アントレプレナーパス)
  • 配偶者向けのDP(デイペンダントパス)

 

という感じで、シンガポールで働くにしても、いくつかのビザがあるんですよね。

 

とはいえ、自分がどのビザ要件に該当するか、どの道を選べばいいか、イマイチわからないと思います。

 

なのでここからは、シンガポールで働くために何から行動すべきか、具体的な方法を紹介します。

 

シンガポールで働くための現実的な2つの方法

シンガポールで働くための現実的な方法

 

  1. 現地就職を目指すケース
  2. 海外駐在を目指すケース

 

大きくこの2つで解説します。

 

1. エージェントに登録⇨現地就職を目指す

現地就職を目指すなら、海外就職に強いエージェントに相談し、エージェント経由で求人を紹介してもらうことが第一歩です。

 

ネットでいろいろ情報収集することも大事です。が、それ以上に大事なことは、あなたの経歴を考慮した上で、どのような求人、仕事ならチャレンジできそうか、現実的な可能性を知ることです。

 

ネットで情報見ていても、どの道なら目指せそうか、自分では判断つかないですよね。だからこそ、エージェントのように海外就職に詳しいプロに相談することが必要なんです。

 

僕も頻繁にエージェントには相談をしていますが、シンガポールの求人はじめ、タイやマレーシア、アメリカの求人などは普通に紹介してもらえています。

 

あなたの経歴によって、どこまで紹介してもらえるかは相談してみないとわからないですが、まずはシンガポール就職に強いエージェントに相談することで、現実的な選択肢がようやく見えて来ます。

 

相談したら「もっと英語力をつけたほうが良い」とか、そういった具体的なアドバイスをもらうことができます。

 

疑問:英語ができない場合は、シンガポールの仕事は紹介してもらえない??

英語ができないんだけど、海外就職に「英語力」って必要?

海外就職するなら大半の企業は英語は必要となります。なので今から学んでおくと良いです。とはいえ、ものすごく高いレベルが要求されるわけではないことも事実。「3ヶ月で英語を話せるようになる勉強法」の勉強法に沿って短期集中で勉強すればOKです。よければ参考にどうぞ。

 

シンガポール就職・転職におすすめなエージェント

シンガポール就職・転職に最も力になってくれるのはリクルートエージェントロバート・ウォルターズです。

 

リクルートエージェントは、国内有数の転職エージェントです。海外就職に特化しているわけではありませんが、国内有数の規模を活かし、さまざまな仕事がリクルートエージェントに集まっています。

 

ロバート・ウォルターズは、英語を使った求人に特化した、かなり珍しい転職エージェントです。リクルートエージェントと同じく、海外就職に特化しているわけではないものの、英語を使ってグローバルに働ける求人がロバートウォルターズに集まっています。

 

どのように行動していけばシンガポールで働けるか、正確なアドバイスをくれるのもエージェントの仕事です。なのでまずは登録して、自分の可能性を把握してみることをおすすめします。

リクルートエージェント公式サイトはこちら

ロバート・ウォルターズ公式サイトはこちら

 

2. エージェントに登録⇨海外駐在を目指せる企業へ転職⇨駐在を目指す

いまの会社がシンガポールへの海外駐在機会がないなら、シンガポールへの海外駐在員を多く輩出している企業に転職し、そこから駐在員を目指すことが現実的なステップです。

 

参考までに、僕が駐在員時代に世界中で見てきた、駐在員が多い業界・企業は以下のようなところでした。

 

海外駐在員が多い業界・企業
  • 自動車メーカー(トヨタ自動車、スズキなど)
  • 自動車部品メーカー(デンソー、矢崎総業、豊田自動織機など)
  • 電機メーカー(SONY、キャノン、パナソニックなど)
  • 商社(三菱商事、住友商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、双日など)
  • 化学(住友化学、東レなど)
  • メガバンク(三菱UFJ、三井住友銀行など)

 

こんな感じです。

 

シンガポールで海外駐在員が多い業界は、先ほどあげた業界と同様、「メーカー」「商社」「金融」「サービス」関連ですね。

 

このルートの注意点

一点、シンガポールの海外駐在員を目指すルートには注意点があります。

 

それは、シンガポール駐在員を目指せる業界や企業を目指すためには、年収600〜1,500万円など高年収の方や、すでに誰もが知っているような大企業でバリバリ活躍している方でないと、そもそも入社ができない可能性が高いことです。

 

ですので、突出した成果をお持ちであったり、その結果として高年収を実現されている方であれば、今からシンガポールの海外駐在員を目指してみることをおすすめします。

 

ご経歴に自信があるなら、ハイクラス・エグゼクティブ専門エージェントを活用してみよう

もしあなたが「私は現職で大きな結果を出しているし、年収水準もクリアしている」と自信があるなら、ハイクラス・エグゼクティブ向けの転職エージェントに登録すると、海外駐在のある大手グローバル企業を紹介してもらえる可能性があります。

 

ハイクラス専門の転職エージェントは「【ハイクラス転職】使ってよかったハイクラス転職エージェント・転職サイトおすすめ13選」でまとめているので、こちらを参考にしてみてほしい。

 

海外駐在員になるための方法
海外駐在員になるためのステップは「海外駐在員になるには?海外赴任したい方向けに元駐在員の僕が解説」で、僕の経験をもとに紹介しています。

 

海外駐在員になるには?海外赴任したい方向けに元駐在員の僕が解説【海外勤務できる企業も紹介】

 

番外:こんな働き方もある!シンガポールで働き、暮らすための方法

番外:こんな働き方もある!シンガポールで暮らすための方法

 

ちょっと難易度が上がりますが、起業や独立し、日本の仕事をリモートで請けながら、シンガポールで暮らす、というやり方もあります。

 

この場合、シンガポールの会社で働くことではないんですが、、シンガポールで暮らして働くことは実現できます。

 

独立してシンガポールで働く「最も実現しやすい方法」

1番実現しやすいのは、Webデザインやマーケティングを学んで「Webデザイナー」や「Webマーケター」になる方法ですね。

 

WebデザインやWebマーケティングを学ぶメリットは、日本の仕事をリモートで請けられることです。そのため、日本にいようが海外にいようが、場所は関係ないんですよね。

 

もちろん、シンガポールで働くわけではないので、ビザの観点で長期滞在はできません。それでも、最近は特に20代など若い人が、観光ビザで海外リモートしながら国を転々として生活する事例も増えています。

 

WebデザインやWebマーケティングは印象より全然難しくない

WebデザインやWebマーケティングは難しい印象があるかもしれません。ぼくもそうでした。でも、実は難しくないんですよね。やれば誰でもできます。

 

それこそ3ヶ月くらい短期集中で勉強すれば、Webデザインであれば月10万円くらいは稼ぐことも実現できますし、さらに経験を積めば、20〜30万円も個人で稼ぐことはできます。

 

ちなみにぼくも未経験からWebマーケティングを学んでスキルを習得し、現在は会社員の給料以上の収入を、副業で稼ぐことができています。僕のような人、最近とても増えています。

 

リモート収入をもとに海外で暮らしても良いですし、前述した海外就職を軸にして働き、WebデザインやWebマーケティングは副業として稼ぐこともおすすめですね。この2つを組み合わせれば、現地でも十分な暮らしは実現できるかと。

 

ぼくは20代後半からWebマーケティングを始めましたが、最近は30代からWebデザインやWebマーケティングを始める人もいます。シンガポール含め海外で働くことと、WebデザインやWebマーケティングは相性抜群ですから、真剣に検討してみると良いですね。

 

シンガポールで暮らすために。WebデザインやWebマーケティングの学習方法

WebデザインやWebマーケティング学習方法はこのブログでたくさんまとめていますが、今から3ヶ月後に月10万円稼ぎたい人は「Webデザインスクール」「Webマーケティングスクール」を利用して勉強することが1番の近道です。

 

独学でもできますが、、なかなかハードルは高いです。その点スクールなら数カ月でも身になるので、チャレンジしてみると良いですね。

 

パソコンで自宅から無料体験できるおすすめスクールは、下記記事でまとめています。

  1. Webマーケティングスクール・講座おすすめ6選比較【現役マーケター厳選】
  2. 【徹底比較】Webデザインスクールおすすめ6選!オンライン・社会人向けなど目的別で紹介

 

本当におすすめのWebデザインスクール9選比較・ランキング【2024年2月最新】

 

結論:シンガポールで働きたい⇨可能性はあるのでまずはチャレンジを

結論:シンガポールで働きたい⇨可能性はあるのでまずはチャレンジを

 

冒頭でも少し書きましたが、シンガポールはアジアの中はもちろん、世界中を見渡しても、圧倒的に住みやすい国の一つです。日本的な近代さも兼ね備えながら、アジアのリゾートも近く、ヨーロッパの距離も近いです。旅行好きな人にとっても生活していて楽しい国ですね。

 

僕も海外で働いて感じましたが、日本と異なる国で働き、暮らすことは本当に刺激的です。たった一度きりの人生。自分が好きな場所で働いた方が幸せだと思いますよ。

 

とはいえ、「シンガポールで働けたらな…」とただ願っていても、夢は実現しません。なぜなら、夢は「行動」から実現するものだからです。

 

だからこそ、未来の自分の姿を想像し、まずは小さな一歩でもOKなので、「行動すること」が必要なステップですね。

 

 

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新卒で大手グローバル企業→20代で海外赴任→現在は本業で転職支援、副業で会社経営。『Travewriter』は、IT・Web・グローバルを中心としたスキル習得やキャリア・転職情報について、実際に経験した体験談をベースに発信している学習・キャリアの情報メディアです。