- プログラミングで就職や転職仕事ができる実務レベルってどれくらいなんだろう?基準が知りたいな。
本記事では上記のような疑問に答えていきます。
初めてプログラミングを学ぶ場合、プログラミングができる基準ってわからないんですよね。どの程度のプログラミング経験が就職や転職、個人で仕事を請ける際に必要なのか、具体的な指標がないと、学習目標も立てにくいです。
そこで本記事では、
この3つに分けて、必要なプログラミングのレベル、基準値を解説します。
これを書いている僕は、未経験からプログラミングスキルを習得。現在は転職支援の仕事をしながら、当時身につけたスキルを使って副業で稼いでいます。
転職支援を通じて、IT/Web企業の経営者がどの程度のプログラミング経験を採用時に求めているかを精緻に把握していること、また僕自身も個人でプログラミング案件の仕事を請けていることから、経験をもとに「プログラミングで必要なレベル」について解説します。
本記事を読めば、プログラミングで目指すべき基準がわかりますよ。5分ほどで読めるため、よければ続きをどうぞ。
目次
1. プログラミングでエンジニア転職・プログラマー就職できるレベル
まずはプログラミングで「エンジニア・プログラマー就職・転職できるレベル」について。
これは、プログラミングの基本レベルを学習すれば、問題ありません。
プログラミングの基本レベルとは?
- HTML/CSSなどの基本をはじめ、特定言語(Ruby、PHPなど)を一通り触ったことがある
- プログラミングが全くわからない、抵抗感が強い完全初心者の状態を脱している
言語化すると、上記のような状態ですね。
例えば、HTMLやCSSは基本中の基本ですが、これらを触ったことすらないと、ちょっときついと思います。なぜならHTMLやCSSは、プログラミングを始めると最初に触れる内容のため、「この程度も事前にやったことがなくてプログラマーを志望しているのか..。」という見られ方をされるケースが多いからです。
また、プログラミング言語を見て、「何が何だかさっぱり…」、という状態で、全く自走できない方もちょっと厳しいと思います。
一方で、「HTMLやCSSなどの基本は、できる範囲で既に勉強してきました!」と言える方や、「わからないことがあっても、調べながら自走できます!」と言える方であれば、就職や転職は問題なくできます。
企業側としては「本当にこの人を採用して大丈夫なのか」「未経験でもちゃんと育ってくれるのか」という部分に不安を感じていることが多いです。
そのため、入社後に成長してくれそうな方とわかってもらえれば、たとえ採用時にスキルがなくても、未経験でも就職・転職は問題なくできます。
【実例】IT/Web企業の経営者や人事責任者から言われる採用要件とは?
もう少し深掘って、採用時の「採用要件」について解説しますね。
冒頭の通り僕は転職支援の仕事をしており、多くのIT/Web企業の経営者とお会いし話を聞きますが、未経験の方に対し、高いプログラミングスキルを採用時に求めることは稀なんですよね。
なぜなら、そもそもエンジニアやプログラマーは圧倒的な人手不足であり、企業側としても「目線がかなり下がっているから」です。
例えば上記はIT業界の求人倍率データですが、全体平均は2.52であるのに対し、IT・通信は「7.05倍」と、あらゆる仕事の中でも最も高い求人倍率となっています。
求人倍率は「一人当たりに何件の求人があるか」を表しています。つまり、数値が大きければ大きいほど、仕事を探す僕たちにとっては就職や転職がしやすいです。
一方企業側からすれば、一人採用するに当たり、6社も7社もライバルがいるということなんですよね。つまり取り合いです。
そのような状況のため、多くのIT/Web企業は目線を引き下げ、未経験者を採用しています。経験者ではなく未経験者を採用し、自社で教育する方針に切り替えているんですよね。だからこそ、採用時にスキルがなくても、「スタンス」がよければ、採用されるんですよね。
前述通り、事前にプログラミングの基本を自主的に勉強してきた方や、今後も自主的に学ぶ意欲がある方の方が、圧倒的に好まれやすいんです。そういう方が、入社後に成長していくケースが多いからです。
もちろん、オリジナルサービス開発経験や実務経験があった方が、就職や転職に有利になることは間違いありません。企業によっては、そのレベルのエンジニアやプログラマーを求めているケースもあります。
ですが前述通り、IT/Web企業はどこも採用に苦しんでいますからね。大手企業だってIT/Web人材の経験者採用がうまくいっていません。
だからこそ、未経験からエンジニア就職・転職を目指す人にとっては、かなり恵まれた就職・転職市況感ですね。
2. プログラミングでフリーで仕事を請ける実務レベル
次にプログラミングスキルを使って、個人で仕事を請けられる実務レベルについて。
これについては、「クラウドワークスで仕事を請ける場合」と「フリーランスエージェントで仕事を請ける場合」で必要なレベルは異なります。
- クラウドソーシングで仕事を請ける場合=実務経験がなくても、案件によって仕事を請けることが可能
- フリーランスエージェントで仕事を請ける場合=実務経験が半年〜1年くらいは必要
目安ですが上記の通りです。
この2つで異なります。クラウドワークスの方が必要なレベルが低く、フリーランスエージェントの方が必要なレベルは高いです。
クラウドソーシング:実務経験がなくても案件によって仕事を請けることができる
クラウドワークスの場合、実務経験(企業での就労経験)がなくても、請けられる仕事は存在します。
例えば、プログラミングスクールでカリキュラム中にオリジナルサービス開発を経験し、卒業後すぐにクラウドワークスで仕事を請ける実務未経験の方は、最近特に増えていますね。
クラウドソーシングは単価は低めなものの、それでも月5〜20万円くらいは稼げます。このくらいのレベルであれば、プログラミングスクールでサービス開発経験を積めば到達可能です。
これについては「仕事の実例」を見ながらだとイメージがつきやすいと思うため、実例を出しながら解説しますね。
【仕事の実例紹介】クラウドソーシングのLP制作案件
例えば上記はクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」で実際に募集されている「マッチングアプリのLP制作案件」です。要件を見ると、CVRに関するデザインとコーディングとなっています。報酬は3万円です。
また上記は「不動産会社のLP制作案件」ですね。こちらは「LP」を制作した経験と、実際の作成実績をみせていただけることが要件となっています。就労経験がなくても可能です。報酬は1〜5万円でした。
最後に上記は通販サイトの商品ページ制作案件です。こちらは「納期を守っていただける方」「作成のセンス」という条件になっています。要件は低めですね。こちらも報酬は1〜5万円でした。
ここまで3つ挙げましたが、いずれも企業での就労経験は求められていませんよね。それでいて、1〜5万円くらいの収入が得られます。3万円の案件を月に3〜4件こなせば、それだけで月9〜12万円くらいです。5万円の案件であれば月15〜20万円です。
例えば上記のようなLP制作案件であれば、プログラミングスクール「TechAcademy」のフロントエンドコースを受講すれば、カリキュラム終了後、案件として請けることは可能です。
このように、実務経験がなくてもできる仕事は、特にクラウドソーシングサイトでは多いです。
フリーランスエージェント:実務経験が求められる(実務レベル)
一方、フリーランス専門エージェント経由で仕事を請ける場合は、実務経験は求められます。
実務経験の年数としては、1年以上あれば目安としては問題ないです。2〜3年以上あればほぼ大丈夫ですね。
クラウドソーシングの場合は月5〜20万円くらい、頑張って月30万円くらいかなと思いますが、フリーランスエージェントの場合は最低でも月40万円以上の仕事が多いです。
それこそ実務経験を2年ほど積んだエンジニアであれば、月50万円〜月60万円以上は平均的に目指せます。
そのため、クラウドソーシングよりも単価は一段も二段も高いんですよね。
【仕事の実例紹介】フリーランスエージェントの案件
こちらも仕事の実例を紹介します。例えば上記はフリーランスエンジニア専門エージェント「レバテックフリーランス」のPHPを使ったサービス開発案件です。上記を見ると、PHPの開発経験1年以上となっています。
これはPHPエンジニアの実務経験(就労経験)のため、1年以上経験があればこのレベルの仕事を請けることができます。
単価はオレンジの部分記載の通り「〜70万円/月」となっています。クラウドソーシングと比較すると、単価はかなり高くなっていますよね。
このように、個人で仕事ができるレベルと言っても、クラウドソーシングなのか、それともフリーランス専門エージェントなのか、さらには募集企業によっても変わります。
3. 大学生がプログラミングバイトできるレベル
こちらも就職・転職と同様、プログラミングの基本スキルがあることがバイトできるレベルです。
大学生だと会社での実務経験はほぼないため、基本的には以下で紹介しているようなプログラミングスクールで学習し、一通りのスキルがあるような状態であれば、アルバイトは十分可能ですね。
大学生のプログラミングバイトは時給も高く、その上スキルも身につくため、個人的にはかなりおすすめです。
しかも中には、プログラミング知識がなくてもできるバイトもあります。数は少ないものの、正真正銘、お金をもらいながらスキルアップもしていけます。
また大学生のプログラミングバイトの場合、アルバイトで参画し、そのまま正社員登用されるケースもあります。そういう面も含めて、大学生のプログラミングバイトはおすすめですね。
どの程度の経験が必要か、プログラミングができる基準はそれぞれ【まずは基本レベルを身につけること】
述べてきた通り、プログラミングができる基準は、就職や独立、バイトなどによって様々です。もっと言えば、採用してくれる企業や、仕事を発注してくれる企業によっても違います。
でも共通していることは、「プログラミングの基本レベル」はどの場合でも最低限求められるということですね。
だからこそ、まずはプログラミングの基本レベルを身につけることが第一歩ですね。その段階までいくだけでも、人生で選べる選択肢はかなり広くなりますから。まずはプログラミングの基本を習得しましょう。
プログラミングで仕事レベル(基本レベル)のスキルを身につける2つの方法
- 方法①:独学する(おすすめでない)
- 方法②:プログラミングスクールに通う(おすすめ)
プログラミングで仕事レベル(基本レベル)のスキルを身につける方法は、大きく上記の2つです。
書いてある通り、「独学」はおすすめではなく、「プログラミングスクール」に通うことがおすすめです。
それぞれ簡単にメリット・デメリットを書いていきますね。
方法①:独学する(おすすめでない)
まずは独学。独学はプログラミングスキルを習得する一つの方法ではあるものの、おすすめではないです。
なぜかというと、時間がかかりすぎる上に、挫折しやすいからです。
例えば、プログラミングを始めると初心者が悩まされるのは「エラー」や「わからないこと」です。特にプログラミングに慣れていない初心者の段階だと、一つのエラーに対処するために、平気で1時間、2時間と時間を消費してしまうんですよね…
しかも厄介なのは、エラー対処で使っている時間は、そこまでスキルは伸びないことです。
プログラミングはどんどん手を動かしながら学ぶからこそ、上達が早くなります。プロに聞けば1分でわかるようなエラーに1時間も2時間も時間を消費することは、はっきり言って無駄なんですよね。
何を隠そう、僕が上記のような無駄をしてしまっていたんですよね。最初は独学で学んでいたものの、エラーに何十時間も時間を消費し、結局成長できず、僕は独学は挫折してしまいました。
加えて独学の場合、「目指すべきレベル」もイマイチ一人だとわからなかったので、
「このままで本当にプログラミングができるようになるんだろうか…」
「そもそもどのレベルになれば十分なのかな…」
という不安を常に抱えていました。今思うと、まるで暗い洞窟の中を、灯りも持たずに出口を探して彷徨っているような感覚でした。
これは僕だけの話ではなく、当時の僕のように失敗・挫折している方がすごく多いんです。事実、独学でのプログラミング学習者の約90%は挫折していると言われています。僕の周囲を見ていても、間違っていない割合です。
もちろん、独学でプログラミングを習得している方もいます。ですが、そういった方は全体から見れば圧倒的に少数派なんですよね。
だからこそ僕のように大多数の普通の凡人であれば、独学は辞めておいた方が無難です。なぜなら独学は時間がかかりすぎる上に、挫折しやすいからです。非効率なんですよね。
方法②:プログラミングスクールに通う(おすすめ)
一方おすすめの方法は「プログラミングスクールに通うこと」です。
なぜおすすめかというと、独学とは真逆で、最短でスキル習得できる上に、挫折しにくいからです。
プログラミングスクールの良いところは、既にプログラミングで経験を積んでいるプロのエンジニアからスキルを学べることです。
スクールは独学と違い、どのように学習していけば最短で実務レベルになれるかを明確に示してくれます。またやる必要のないこともはっきりと示してくれたため、「学習に一切迷いがなくなったこと」が、スクールを受けて良かったことですね。
独学時代は出口の見えない暗闇を彷徨っている感覚でしたが、スクールの場合、出口とそこに至るまでの道が照らされているような感覚でした。
だからこそ、独学で一度は挫折したものの、プログラミングスクールでスキルを習得し、現在は個人で稼ぐことができるようになりました。
これは僕だけでなく、独学は無理だったけど、プログラミングスクールでスキルを習得できた方はたくさん存在します。
だからこそ、最短で就職や転職、独立を目指す場合は、スクールを受講することが無難だと思います。
最短で仕事レベルのプログラミングスキルが身につくスクール
プログラミングスクールが良いとは言っても、スクールもたくさん存在します。その中では質の高いスクールもあれば、残念ながら質の低いスクールもあります。
その中でもおすすめを3つピックアップしておくと、
1. TechAcademy【大手スクール/オンラインでどこでも受講可能】
2. テックキャンプ【高年収で転職・独立が目指せる/30代でも利用可能】
3. DMM WEBCAMP エンジニア転職【転職に必要なスキルを最短で習得できる/転職保証付きで転職先の質が高い】
この3つです。迷ったらこの中から選んでおけば間違いないです。
詳細は公式サイトに記載ありますが、上記3社はいずれも「無料カウンセリング」があります。
無料カウンセリングでは、あなたの経歴を見た上で「どういった選択肢があるか」という具体的なキャリアを示してくれるため、ネットであれこれ調べるよりも確実な情報が得られます。なので、迷っている場合は参加してみると、3ヶ月後、半年後の未来が変わります。
無料カウンセリング前にもう少し詳細を知りたい場合は、「おすすめプログラミングスクール5選の徹底比較」の記事をどうぞ。
上記3社含む、僕が実際に受講した複数のプログラミングスクールに関して体験談つきでまとめています。本当に評判が良く、信頼性があるスクールの実態を厳選してまとめたので、スクール選びの参考になると思います。
まとめ
最後に、文中でも述べましたが、いまエンジニアやプログラマーは人手不足です。だからこそ、高いプログラミングのスキルや実務経験が必ずしもなくても、就職や転職はもちろん、個人で仕事を請けることもできるんですよね。
エンジニア不足は向こう10年以上続くと言われていますが、それでも、景気の良し悪しによっては、一時的に採用がストップしたり、仕事が減る可能性もあります。
だからこそ、未経験の方に特に優しい今のうちにプログラミングを学び、実績や経験を積んでおくことが、個人的には最重要だと確信しています。
またプログラミングは「年齢」も関係してきます。「プログラミングを学ぶのに年齢は本当に関係ない?←半分正解で半分誤りです」でも解説していますが、当然ながら若い人ほど、就職や仕事のチャンスは大きいです。
人生で一番若い日は「今日」です。プログラミングの世界は年齢が「武器」にも「弱点」にもなり得ますから。
だからこそ、小さな一歩でも大丈夫。まずは「今日」から行動を起こすことが、他の誰でもない未来のあなたのために必要なんじゃないかなと思います。
1. TechAcademy【大手スクール/オンラインでどこでも受講可能】
2. テックキャンプ【高年収で転職・独立が目指せる/30代でも利用可能】
3. DMM WEBCAMP エンジニア転職【転職に必要なスキルを最短で習得できる/転職保証付きで転職先の質が高い】
1. エンジニア・プログラマー就職・転職できるレベル
2. 個人でフリーで仕事を請ける実務レベル
3. 大学生がバイトできるレベル