
「ヨーロッパへの海外赴任に憧れるけど、どの企業や職種であれば駐在員になりやすいの?」
「ヨーロッパへ海外赴任する方法を教えてほしい」
このようにヨーロッパの海外駐在員になりたいと考える人はとても多いです。
そこでこの記事では、ヨーロッパへの海外駐在・海外赴任・海外転勤を目指す方法を、元海外赴任者であり、現在転職支援の仕事をしている筆者の経験から解説します。
私は日系大手グローバル企業に新卒で入社し、20代のときに海外赴任を経験しました。赴任先はヨーロッパではありませんでしたが、仕事でドイツ・イギリス・フランス・オランダ・イタリア・スイスなど、ヨーロッパの海外駐在員と関わることが多かったため、ヨーロッパ駐在員のリアル事情をよく知っています。
そのような経験をもとに、ヨーロッパ駐在のリアルな実態をお伝えしますね。
関連:海外駐在員になるには?海外赴任したい方向けに元駐在員の僕が解説【海外勤務できる企業も紹介】
目次
ヨーロッパへ海外駐在・海外赴任できる業界や企業

ヨーロッパへの海外駐在・海外赴任を目指すなら、まずはヨーロッパに海外駐在・海外赴任しやすい業界や企業を知ることが必要不可欠です。なぜなら、ヨーロッパに海外赴任者を輩出していない企業に入社した場合、どれだけ望んでも、ヨーロッパ赴任は実現が難しいからです。
ヨーロッパに海外駐在・海外赴任しやすい業界・企業の具体例
ではどんな業界や企業であれば、ヨーロッパに海外駐在できるのでしょうか?結論、ヨーロッパに海外赴任・海外転勤できる業界や企業はたくさんあります。例えば次の通りです。
- 商社(三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、豊田通商、丸紅、双日など)
- 自動車メーカー(トヨタ自動車など)
- 自動車部品メーカー(デンソーなど)
- 電機メーカー(SONY、パナソニック、キャノン、ニコンなど)
- 電子部品メーカー(村田製作所、ミネベアアツミなど)
- 化学メーカー(旭化成、住友化学、日立化成など)
- 機械(コマツなど)
- 海運(日本郵船、商船三井など)
- 物流(日本通運など)
※筆者が執筆時点で把握している業界や企業のため、状況が変わっている可能性もあります
このような業界は、ヨーロッパへ海外駐在員を実際に輩出しています。もちろん、これはほんの一例であり、もっと多くの業界・企業から、ヨーロッパへの海外駐在員は輩出されています。
なお、海外駐在員を目指しやすい業界や企業は「海外駐在員になるには?海外赴任したい方向けに元駐在員の僕が解説【海外勤務できる企業も紹介】」でたくさんの具体例をまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
ヨーロッパへ海外駐在・海外赴任しやすい職種

海外駐在・海外赴任を目指すためには「海外駐在しやすい職種」と「海外駐在しにくい職種」が分かれています。ヨーロッパへ海外駐在しやすい職種をまとめると次の3つです。
- 営業職
- 総合職
- 経理・財務
1. 営業職
営業職は、ヨーロッパの海外駐在員だけでなく、海外駐在員を目指しやすい代表的な職種です。
海外駐在員の営業職の仕事は「現地の日系クライアントや欧米系クライアントを顧客とし、顧客のフロントに立って仕事をする職種」です。
中でも一番多い仕事は「日系既存顧客でさらなる拡販を目指して、日々営業活動を行う仕事」です。なぜなら、海外駐在員の場合、営業先のクライアントも「日系企業」であり、新規ではなく「既存顧客=既存の重要顧客」がメインであることが多いからです。
一方で、企業によっては「現地の外国企業」に対する新規営業なども行います。この場合は、現地の外国人スタッフと協働しながら、現地企業の新規開拓を進めていくことが多いです。
私がいた日系企業では、イギリス・フランス・ドイツ・オランダ・イタリア・スイスなど、ヨーロッパの各国に営業職の海外駐在員が赴任していました。基本的には日系企業を担当し、現地で営業活動を行っていましたね。
2. 総合職
総合職も、ヨーロッパだけでなく、海外駐在員になりやすい代表的な職種です。
総合職という名称ではありますが、実態は前述した営業職に近いです。総合商社などに多い職種ですね。現地の日系クライアントや欧米系クライアントが顧客であり、顧客の前に立って数字の責任を負って仕事を進めていきます。
総合職の場合、営業活動だけでなく「市場調査」「マーケティング」「在庫管理」など、現地法人のさまざまな仕事を任せられるケースもあります。とてもやりがいのある仕事です。
3. 経理・財務
経理・財務系も、海外駐在になりやすい穴場の職種です。
「経理・財務」は、現地法人の中でもある程度規模の大きい「先進国」に赴任する傾向があります。代表的な国はアメリカなどですが、経理・財務の海外駐在員であれば、ヨーロッパ赴任も視野に入ります。
私がいた日系企業では、ヨーロッパの中でも、ヨーロッパ拠点全体を統括する本部のある国に、経理・財務責任者などの駐在員が在籍していました。企業によって赴任する国は異なります。
ヨーロッパへ海外駐在・海外赴任を目指す方法

ヨーロッパの海外駐在・海外赴任を目指す方法を、以下2つに分けて解説します。
- 新卒からヨーロッパの海外駐在を目指す方法
- 中途からヨーロッパの海外駐在を目指す方法
1. 新卒からヨーロッパの海外駐在を目指す方法
新卒(学生)の場合は、まずは海外駐在員をたくさん輩出している企業へ入社を目指すことがファーストステップです。
全社員のうち、海外駐在員が占める割合が大きい企業ほど、海外赴任・海外駐在は実現しやすくなります。ですから、まずは海外駐在員をたくさん輩出しているグローバル企業に入社することが大事です。
「どんな企業だと海外駐在員の割合が大きいの?」と感じると思いますが、結論『海外駐在員になるには?海外赴任したい方向けに元駐在員の僕が解説【海外勤務できる企業も紹介】』でまとめている業界・企業は、海外駐在の割合が多いです。
ここでまとめているような企業にエントリーし、現在のヨーロッパの海外駐在員事情を直接人事に聞いてみると良いでしょう。人事担当に直接ヒアリングすると、最新の海外駐在員事情を知ることができます。
ちなみに「総合商社」は、海外駐在員を目指す人に一番人気の業界です。総合商社は海外駐在員の割合がトップクラスに多く、だいたい5人に1人は海外駐在員となっています。
総合商社は採用難易度が高く、基本的には新卒じゃないと入りづらいです。新卒で総合商社に入ることができれば、海外駐在は特に実現しやすいですし、ヨーロッパへの海外赴任も現実的に目指せますよ。
2. 中途からヨーロッパの海外駐在を目指す方法
すでに社会人の方で、これから憧れのヨーロッパ駐在員を目指す中途であれば、まずはヨーロッパへの海外駐在を輩出しているような「グローバル企業」の求人に応募し、転職を目指すことが最短です。
日系グローバル企業の求人の中には、海外駐在員をたくさん輩出している企業がたくさんあります。いきなり海外駐在は難しいですが、まずは日本で実績を積み、虎視眈々と駐在員を目指すことが王道ルートです。
もちろん、ヨーロッパへ海外駐在員を出しているような企業の採用ハードルは高いです。経験が浅いと、書類選考で落ちてしまう可能性がほとんどでしょう。
とはいえ、すでに違う国で「海外赴任×管理職」のご経験があったり、あるいはヨーロッパ向けのビジネス経験が豊富な方であれば、少なからず可能性がある稀有な方法です。
参考までに、ヨーロッパへの海外駐在を輩出しているような「大手グローバル企業に強い転職エージェント」を紹介すると次の通りです。
JACリクルートメント【ハイクラス・グローバルに強い。海外駐在求人はないものの、日系大手グローバル企業に転職し、将来的に海外駐在を目指す方におすすめ】年収600万円以上の方向け
doda X【パーソルキャリアが運営するハイクラス向けの転職サービス】年収600万円以上の方向け
リクルートエージェント【いきなり海外駐在前提は難しいですが、海外駐在員をたくさん輩出している日系グローバル企業への転職を目指しやすい】ご経歴に自信がない方はここ
すでに上場企業・大手企業に在籍している方や、ベンチャー企業で成果を挙げてきた役職者、現年収600万円以上の方であれば、JACリクルートメントと
doda Xの2つがおすすめです。
どちらもハイクラス層の転職支援に特化したサービスであり、質の高い求人があります。私はJACリクルートメントで世界時価総額ランキングTOP10に入る外資系を紹介してもらいましたが、かなり満足度の高い転職サービスでした。
上場企業・大手企業の方であれば、利用価値が極めて大きいサービスです。まずは完全無料で登録し、案件紹介を受けてみることがおすすめです。
「私は大企業に在籍していないし、年収も全然足りていないよ…」という方は、リクルートエージェントが良い選択になるでしょう。
リクルートエージェントは、人材業界で国内最大手の株式会社リクルートが運営している、国内最大級の転職エージェントです。年収や経験が足りていない場合、いきなり海外駐在前提の転職は難しいものの、ヨーロッパへ海外駐在員をたくさん出している大手企業の求人数はトップクラスです。
まずは日系大手グローバル企業へ転職し、そこで海外駐在・海外赴任のチャンスを狙うなら、リクルートエージェントは良い候補です。
大手企業や上場企業以外の方や、年収600万円未満から海外駐在員を目指す方は、リクルートエージェントに無料登録し、案件紹介を受けてみてはいかがでしょうか?
まとめ

最後に、ヨーロッパ駐在をはじめ、海外駐在員・海外赴任の生活は本当に刺激的ですし、一生記憶に残り続ける貴重な時間になります。
私自身、海外赴任・海外転勤できた経験はかけがえのないものになりましたし、海外に行けて本当によかったです。
だからこそ「私には海外駐在は絶対に無理だ」と、行動する前に諦めることだけは、絶対にしてほしくないと感じます。
特に新卒(学生)であれば、可能性は無限大です。まずはヨーロッパ駐在員を輩出している企業への内定を目指しましょう。詳細は海外駐在員になるには?海外赴任したい方向けに元駐在員の僕が解説【海外勤務できる企業も紹介】を参考にしてみてください。
中途の方は、ヨーロッパへの海外駐在を目指せるグローバル企業の求人に応募することが最短ルートです。その場合、前述した以下3つの転職エージェントから選ぶと、夢の実現確率は高まるでしょう。
JACリクルートメント【ハイクラス向けの転職エージェント。海外駐在求人はないものの、日系大手グローバル企業に転職し、将来的に海外駐在を目指す方におすすめ。年収600万円以上の方向け】
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もちろん、現職に転職活動がバレることは一切ない仕組みになっています。安心して可能性をまずは知ってみてください。
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関連:海外駐在員になるには?海外赴任したい方向けに、元駐在員の僕が解説【海外勤務できる企業も紹介】
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