- IT業界に興味あるけど、IT業界の将来性ってどうなんだろう?IT業界は寿命が短いとか意見もあるみたいだけど・・これから伸びるおすすめの分野や必要なスキルも知りたい。
今回はこういった疑問に答えていきます。
簡単に僕のことをご紹介すると、元々は新卒で某大手企業に入って国際関係の仕事をしていましたが、社会人として働きながらプログラミングを勉強してスキル習得。その後は当時培ったスキルを活かして副業しながら、現在本業は就職・転職などのキャリア支援の仕事をしています。
キャリア支援では幅広い業種を手伝っておりまして、もちろんIT業界もがっつりやってます。そのため、他の業界と比較してIT業界がどうなのかも実態から見てきました。
そこで今回はそれらの視点を含めながら、IT業界の本当の将来性について、解説していきます。5分ほどで読めますので続きをどうぞ。
目次
IT業界の将来性は◎です
結論から言うと、IT業界の将来性は明るいです。
世界のトップはIT企業
以下のデータをご覧ください。以下は2017年時点の世界の時価総額ランキングです。

引用:How much is the most valuable company in the world worth? –
緑のTechがIT企業ですが、上位を占めるほとんどの企業は「IT企業」です。
更に言うと、上位に出ている他の業界であっても、IT業界は密接に関わっています。今の時代、どんな産業だってIT化が必須ですからね。金融だって飲食だってリテールだってヘルスケアだって、全て軸には「IT」があります。
そう考えると、世の中の中心は圧倒的に「IT」と言えますね。IT単独の企業で世界トップを牛耳り、他の産業であっても、IT無くして存続は不可という事実があるからです。
IT業界の市場は今後も伸びていく
続けて以下をご覧ください。以下のデータは、IT分野の中でも注目されている「IoT」の今後の市場規模の予測データです。

1年で20%以上の成長率です。図を見るときれいな右肩上がりの成長を描いて行くのがわかるかと思います。大きなブレもなく、市場規模は順調に大きくなっていくでしょう。
続いて、こちらも最新技術の「ブロックチェーン」のデータです。

引用:Blockchain Technology Market Report – Global Forecast to 2022 | MRFR
2018年から2022年までの間に、なんと約6倍近くの成長です。他の産業ではまず考えられない成長性です。
他にもいろいろな成長データがありますが、このように、IT業界は圧倒的な右肩上がりトレンドです。これらのデータから見ても、IT業界は現時点でNo.1産業であることに疑いようがないですし、成長市場と断言できるかなと思います。
日本のIT業界市場も右肩上がりトレンド
これまでは世界全体のトレンドの話でしたが、日本においても同様です。
以下は国内のIT業界の過去11年間の業界規模の推移です。ご覧の通り、日本のIT業界の市場はこれまで右肩上がりで成長しています。

引用:IT業界の現状・動向・ランキングを研究-業界動向サーチ
順調に伸びていますので、ここまでの成長性については疑いようがないです。これまで順調に伸びてきましたが、今後についても、IT化はもはや世界全体のトレンドですので、世界全体の動きになぞって発展していくことが予想できます。
日本は少子高齢化が進んでいるのでどの産業も長期的に見れば衰退傾向になるかなと思いますですが、消去法で考えても、世界経済の流れに沿っていけるIT業界は魅力です。人口が減っている中での不動産業とかは大変です。
IT業界は寿命が短い/35歳定年説/AIに代替される/などは本当なのか?
IT業界と言うと「寿命が短い」とか「AIに代替される」とか「35歳定年」とか言われていますが、本当でしょうか?
結論を言うと、誤りですね。
IT業界は寿命が短いって本当?
そもそもですが、業界の寿命については、これからはどんな業界だって寿命は短くなる前提を押さえておくべきです。なぜなら、技術発展のスピードが、今までと比にならない速さで進んでいるからです。
これからは変化に対応できない業界・企業と、変化に対応できる業界・企業に二分化されていくことは明白です。
その観点でIT業界を見ると、世界の勢力図を見ていても圧倒的にIT業界は強いですし、日々変化の中でも揉まれている業界でもありますし、あらゆる業界のベースにある産業でもあることから、他の産業よりは確実に強いかなと。
比較で一例を挙げると、安定して長く働けると言われていた製造業→IT業界に勢力が完全に移っていますから、むしろこれからは、今まで安定とされていた製造業で働いている人の方が、不安定さは増すんじゃないかなとも思っています。工場労働は外国人とかでもできますし、実際増えてきていますからね。
35歳定年説は本当?
また、35歳定年説というのも、IT企業の現場を見ていると、35歳以上でもバリバリ働いている人はたくさんいるので心配はないです。
そもそもこれから日本はどんな分野であれ実力主義に変わっていきますから、IT業界に限らず、生産性低くだらだら仕事をしていては、どんな業界だって職は危うくなります。
IT業界はスキルさえしっかり身につければ拾ってくれる先は業種問わずたくさんあるので、その点でもIT業界はおすすめですね。
スキルを持った技術者の需要は高いですし、マネジメントやプロジェクトリーダーまで仕事の幅を広げれば、35歳以降の仕事も楽しくなります。IT業界は独立もしやすいですからね。フリーランスエンジニアとして技術を極めても良いです。つまり、キャリアの選択肢はいろいろあります。
一方、飲食業界や建設業界など潰しが聞きづらい業界で35歳以降でそうなってしまうと、拾ってくれる先があまりないので大変ですね。そういう意味でも、IT業界は寿命は長いですし、35歳以降でも活躍できる業界かなと思ってます。
AIに代替されるって本当?
すごく単純な話、ITを学べばAIを使う側になれます。AIに代替される仕事はこれからどんどん増えていくと思いますが、ことITに関しては、AIを使う側に回りやすい点が有利かと思います。
ですので、AIに代替されたくなかったら、ITを学んでAIを使う側に回りましょう。
IT業界でのおすすめの分野
ITにも色々な分野がありますが、個人的なおすすめは以下です。
- Web
- 最新技術(AI、ブロックチェーンなど)
このどちらかでOKです。Webは未経験からでも始めやすいので、
- Webを学ぶ→最新技術を学ぶ
こういう順序で学ぶのが一番おすすめです。
Webがおすすめの理由
- 稼ぎやすい+始めやすいから
これが理由です。
今Web系のエンジニアはかなりおすすめです。というのも、Web案件が世の中に大量に出ているにも関わらず、Webエンジニアの数が足りていないからですね。
この結果なのが起きているかというと、Web系エンジニア(特にフリーランスのWebエンジニア)の待遇の向上です。実は、最近のフリーランスエンジニアは20代でも月収50万円、100万円を実現している人がゴロゴロいます。
これが起きている裏側を話すと、企業側としては得意先からお願いされている開発案件はあるけど、肝心の人手が足りていないので、仕事を断ざるを得ない状況です。断るのも1回程度であればいいですが、何度も断っていると得意先との関係も悪化が懸念されますから、企業としては必死です。
そのため、多くのIT企業は採用費や外注費にお金を相当使っています。僕の手伝っているIT企業の経営者たちも、優秀なエンジニアが確保できないということで、破格の値段を出してフリーランスWebエンジニアに外注していたりします。
ですから、今は特にWeb系エンジニアにお金が集まっていきやすいんですよね。だから狙い目です。しかもWeb系なら初心者でも学びやすい分野ですから、今ならまだ十分にこの恩恵を受けられます。
ですので、まずは今ホットで、将来性もあるWebを入口として学び、お金もスキルを蓄える、というのが個人的には賢い道かなと思います。僕の周囲でも、優秀な人ほど、この道を選んでいますね。
最新技術(AI、ブロックチェーンなど)がおすすめの理由
- 需要のある分野で希少性の高い人材になれるから
当然ながら、AIやブロックチェーンなどの最新技術はこれから更に需要が伸びていきます。でも、これらの分野を学んでいる人って、数は圧倒的に少ないんですよね。
僕の友人にアメリカのシリコンバレーでAIエンジニアをやっている人がいますが、彼は最近年収2,000万円近いオファーを競合他社から受けたそうです。
日本はアメリカの*タイムマシン経営をやってきてここまで伸びてきましたが、まさにAI分野でも同じようなことが起きるんじゃないかなと、僕はそう思っています。つまり、「AI需要の高まり→AIエンジニアの待遇高騰」です。
* タイムマシン経営:特定の国で流行したことを、何年かあとに後進の国で同じ方法でやって流行らせること
AIエンジニアやブロックチェーンエンジニアはこれから間違いなく有望な分野です。もちろん、Webだけでも十分ですが、AIなどのスキルも身につけていくと、より市場価値の高い人材を目指していけますよ。
IT業界に入る前に身につけておきたい必要スキルについて
- プログラミングスキル
Webにしろ最新技術にしろ、技術の根底は「プログラミング」です。IT業界を目指すなら、プログラミングは必ず身につけておくと良いです。
プログラミングスキルの身につけ方
プログラミングって難しいイメージを持っている方が多いと思いますが、実際そんなに”難しくない”です。
プログラミングは慣れるまでは根気が必要ですが、一度慣れてしまえば簡単ですよ。習得まで5年、10年かかるものでもないですし、2年ほど実務経験を積めば独立してフリーランスも目指せる世界です。
IT業界に技術者として入るにしろ、あるいは営業やWebマーケッター、ITコンサルタントとして入るにしろ、プログラミングは学んでおいて得することは100あっても、損することは一つもありません。
今は無料でプログラミングが学べるサービスも出てきていますから、やっておくとよいですね。僕も社会人として働きながら短期集中1ヶ月で基本スキルを身につけましたし、行動さえすればプログラミングは習得できます。
なお、プログラミングの始め方は働きながらプログラミングを身につけた僕が、社会人向けのスクールや学習方法をまとめた の記事で書いているので参考にどうぞ〜。
働きながらと書いていますが、学生でももちろんOKです。時間のない人向けに「効率的に学習するにはどうすればいいか」という観点で書いています。
まとめ
まとめます。
- IT業界の将来性は揺るぎない。現時点でNo.1かつ今後も持続的な成長が見込まれているから
- 日本国内はどんな産業も衰退傾向なので、消去法で考えれば世界的に右肩上がりトレンドのIT業界はやはり明るい
- おすすめ分野は「Web」か「最新技術」
- IT業界に興味があるならまずは「プログラミング」から学ぶべき
上記の通りです。
IT業界の将来は明るいです。中でもWeb系や最新技術を学ぶと良い待遇を目指せる可能性が高いので、迷ったらまずはこれらを学ぶと良いです。
そんなにお金は必要ないという方でも、2年ほど現場で実務経験を積めばフリーランスエンジニアとして週3勤務やリモートワークといった働き方も目指せます。結局は、市場価値が高い人ほど、選べる働き方や人生が増えるということです。
最後に、どんな業界であっても、これからは先行き不透明で、頼れるのは「自分のスキルだけ」です。
IT業界であれば組織で生きていけるスキルも、個人で生きていけるスキルも身につけられますから、サバイバル能力を磨くためにも、IT業界へ入ることを真剣に検討してみることをおすすめします。